朝刊各紙の1面コラムが中国軍による自衛艦へのレーダー照射を取り上げている。「何より大きな危険は誤算だ」としてケネディ元大統領が自国の軍人に必読書として勧めた本について書いた毎日。時代小説の「鯉口を切る」という言い回しから入った読売。それに対し「ガンをつける」とヤクザまがいの朝日
— Shoko Egawaさん (@amneris84) 2013年2月7日
国民のナショナリズムを煽りかねないこういう話題は、メディアでもとりわけ扱い方が丁寧で言葉も選ぶ必要がある。中国の行為を「ガンをつける」と書いた天声人語は、新聞が人々を昂揚させて戦争へと導いた過去を忘れたのか。こんなものを書き写す作業は、有害無益としか言いようがない。
— Shoko Egawaさん (@amneris84) 2013年2月7日
天声人語(2月7日)2013年2月7日(木)付
いささか品を欠くが、ガンをつけるなどと言う。ガンとは眼のこと。人の目を凝視するしぐさは、言いがかりの端緒ともなる。路地裏ならいざ知らず、公海上でガンをつけられるとは驚いた
▼日中がにらみ合う東シナ海。中国の軍艦が海上自衛隊の護衛艦やヘリコプターに、射撃用レーダーを照射したという。照射はミサイルなどを撃つ準備で、いわば殴る前の腕まくり。反撃されても文句の言えない愚挙だ
▼尖閣近海では、わが領海を中国の公船が再々脅かし、海上保安庁や海自に気の抜けない任務を強いている。攻撃の前触れである「ガンつけ」は数分に及んだそうだ。艦上のストレス、いかばかりか
▼安倍政権は、中国の横暴に忍の一字で応じてきた。それが面白くないのか、ちょっかいを無視された酔客よろしく、あちらはすごみの度を増している。総参謀部は「全軍、戦争の準備を」と煽(あお)りもした
▼にわかに膨らんだ中国海軍は、どうやら公海での作法に疎いらしい。北京の意を受けた挑発なら深刻、現場の暴走とすればなお怖い。高をくくっての嫌がらせは腹立たしいが、「なめんなよ」とにらみ返しては術中に陥る。先方の火遊びを世界に知らしめ、国際世論を味方につけたい
▼大抵の戦争は言い争いの末、一発の銃声で始まる。一線に憂さ晴らしの底意があれば、偶発を装うこともできよう。権力の移行期にある中国政府はどこまで承知なのか。一触即発の海に、ゆがんだ英雄主義の蜃気楼(しんきろう)が揺れる。これを悪夢と呼ぶ。
閣僚の会見、官房長官の発表、NHKの報道、・・・・・。
天声人語子よ、これに煽られてどうする?
明確な目的を持った政府発表に乗せられてどうする?
今、防衛省の広報課に問い合わせたが、「中国軍からの射撃レーダー照射は、これまでにもあった」ことは認めた。記者諸君、落ち着きたまえ。それとも本当に中国と一戦を構えたいのか?
— 浅井久仁臣さん (@asaikuniomi) 2013年2月6日
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