2013年7月16日火曜日

安倍晋三、憲法9条改正の必要性を明言。 ← 焦点隠しに懸命で幻のアベノミクスを吹聴していたが、圧勝見通しに気が緩んだか?

YAHOOニュース
安倍首相、ついに“封印”解く 9条改正を明言
産経新聞 7月16日(火)7時55分配信

安倍晋三首相(自民党総裁)が15日、ついに“封印”を解いた。

「われわれは9条を改正し、その(自衛隊)存在と役割を明記していく。これがむしろ正しい姿だろう」

首相は参院選の遊説先で長崎国際テレビ番組のインタビュー(12日収録、15日放送)に応じ、憲法9条改正の必要性を明言した。これまでの選挙戦でも憲法改正の発議要件を緩和する96条改正に意欲を示してきたが、いよいよ“改憲の本丸”に攻め込んだ格好だ。

21日投開票の参院選は、自民党の歴史的大勝が現実味を帯びている。産経新聞社とFNNの合同世論調査でも「与党圧勝」の流れは鮮明だ。

首相の9条改正発言は当然、こうした選挙情勢を踏まえたものだ。しかし、それは圧倒的優位からの余裕ではなく、むしろ危機感からの発言だといえる。

憲法改正の発議には衆参両院で3分の2以上の議席を確保する必要があり、参院では162議席が必要。憲法改正に慎重な公明党を除くと、今回の参院選で101議席を得なければならない。改憲に前向きな新党改革などの非改選2議席を加えても99議席と、ハードルは高い。

今回の世論調査によると、自民党は69議席を獲得するものの、憲法改正で選挙後の連携を想定していたみんなの党と日本維新の会は各7議席にとどまる見通しだ。3党では計83議席となり、101議席に遠く及ばない。首相の危機感というのは、まさにここにある。

「もう少し候補者を出せばよかった…」。首相側近からは最近、こんな声が聞かれる。

自民党内には、複数区への2人擁立を東京(改選数5)、千葉(同3)にとどめた石破茂幹事長への批判もある。

参院選後、首相は「3分の2」確保に向けた連携先を探さなければならない。

「政治は志(こころざし)だから、民主党の議員も党派ではなく、この歴史的な大事に自分の信念、理念に沿って参加してもらいたい。党の枠組みを超えて呼び掛けたい」

首相は4日の産経新聞のインタビューでこう述べていた。そして15日の発言で、自らの改憲への志を明確にした。

「民主党は潰れる運命にある。党を飛び出す改憲派との連携が憲法改正を実現する上でカギを握る」

自民党憲法改正推進本部の幹部は15日、こう語った。(加納宏幸)


YAHOOニュース
<参院選>改憲論争選挙後へ布石 公明は「ブレーキ役」強調
毎日新聞 7月16日(火)8時30分配信

◇維新は首相に秋波

憲法改正をめぐる論戦で選挙後を見据えた各党の思惑が目立ってきた。公明党が「ブレーキ役」を強調しはじめる一方、日本維新の会は96条先行改正を掲げ、自民党との距離を縮める。ただ安倍晋三首相は遊説では改憲論は控えめで、議論はなかなか盛り上がらない。【笈田直樹、水脇友輔】

【9条改正「賛成」、公明50%】「国防軍」、自民内で十分に浸透せず 参院選、候補者アンケート

首相は15日に放映された長崎国際テレビのインタビューで「9条を改正し(自衛隊の)存在と役割を明記していく」と語った。しかし、街頭演説では改憲にはほとんど触れず、6日に大阪、京都両市で「憲法改正にも挑んでいく」と一般論を語ったのみだ。

だが、自民党優勢が伝えられたことをうけ、各党は参院選後をにらんで動く。公明党の山口那津男代表は6日、集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈の変更について「断固反対」と踏み込んだ。自民党の大勝を予想し、あらかじめ存在感を高める狙いだ。

一方で、党勢が低迷する維新は、参院選後の自民党との連携のツールとして改憲を想定する。橋下徹共同代表は10日、テレビ朝日の番組で「まず96条をきちんと整備し、あと実質的議論は5年10年かけてしっかりやる」と述べ、首相に秋波を送った。公明党はこうした維新の姿勢に警戒を強めており、山口氏は首相が掲げる96条先行改正を「やるべきではない」とたびたびけん制。首相をはさんで公明と維新が火花を散らす構図になっている。

民主党は96条の先行改正には反対だが、党内は改憲派と護憲派に二分され、具体像に触れるのは慎重だ。みんなの党は96条改正自体には賛成だが、政権との距離を示したい狙いがあり、渡辺喜美代表は「改憲は参院選の争点ではない」と繰り返している。生活、共産、社民、みどりの風の各党は96条改正に反対だ。


日経新聞
将来の9条改正に意欲 首相「自衛隊の存在明記」 
2013/7/16 0:18

安倍晋三首相(自民党総裁)は15日に放映された長崎国際テレビ番組のインタビューで、将来的な憲法9条改正に意欲を示した。「われわれは(憲法)9条を改正し、その(自衛隊)存在と役割を明記していく。これがむしろ正しい姿だろう」と述べた。自衛隊を軍隊として位置づける必要性も強調した。

首相が参院選公示後、テレビ番組だけでなく街頭演説などを通じて、改憲の具体的な内容に言及するのは珍しい。インタビューは12日、長崎市内のホテルで行われた。

自民党は党憲法改正草案に国防軍を保持する9条改正を明記し、参院選公約にも「国防軍の設置」を含めた草案の実現に決意を示している。

首相はインタビューで「国内では自衛隊は軍隊ではないと言われているが、海外では軍隊として認識してもらっている。軍隊として認識してもらわなければ国際法の社会の中での行動ができない」と指摘した。

首相は3月、BS朝日番組に出演し、国連による集団安全保障の活動に参加できるよう、将来的には憲法9条改正が必要との認識を示している。〔共同〕









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