2014年2月4日火曜日

特攻隊員遺書を「記憶遺産」申請へ (NHK)

NHK
特攻隊員遺書を「記憶遺産」申請へ
2月4日 12時19分

太平洋戦争末期、鹿児島県南九州市知覧町にあった特攻基地などから飛び立った特攻隊員の遺書や手紙などについて、南九州市は、世界各地に伝わる貴重な文書などの保護を進めるユネスコの「記憶遺産」への登録を目指して申請手続きを行うと発表しました。

南九州市の知覧特攻平和会館では、太平洋戦争末期に九州を中心とした基地から出撃して亡くなった特攻隊員が家族に宛てた遺書や手紙など、およそ1万4000点を保管・展示しています。
南九州市によりますと、このうち、書いた特攻隊員が特定されている遺書や手紙など333点について、英語への翻訳作業を終え、「知覧からの手紙」と題し、来年の登録を目指して4日、申請手続きを行うということです。

南九州市の霜出勘平市長は知覧特攻平和会館で記者会見し、「来年で戦後70年を迎えるなかで、遺族が少なくなっているからこそ特攻隊員のメッセージを広く発信し、改めて戦争の悲惨さや平和について考えるきっかけにしてほしい」と述べました。

ユネスコは世界各地に伝わる古文書や映像などを「記憶遺産」として登録し、保護を進めています。

これまでにアンネ・フランクがナチスの迫害を逃れる生活を記した「アンネの日記」など300件が登録され、国内からは、福岡県の筑豊地方の炭坑の生活を描いた画家の山本作兵衛の記録画など3件が登録されています。

記憶遺産はユネスコが2年に1度、登録を行い、1つの国から1度に申請できるのは2件までとなっています。

国内からは来年の登録を目指し、「知覧からの手紙」に加え、来月末の締め切りまでに、▽国内の選考委員会が、京都の東寺に伝わっていたおよそ2万5000通に及ぶ古文書「東寺百合文書」を推薦するほか、▽終戦後、シベリア抑留者などの引き揚げの街となった京都府舞鶴市が抑留や引き揚げに関する資料を申請する見通しです。

日本から3件以上がユネスコに申請されれば、いったん差し戻され、国内での選考が行われて2件に絞られ、ユネスコの選考を受けることになっています。

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