2014年4月1日火曜日

中国でまたデフォルト騒ぎ=景気減速なら続出も (時事) / 中国の建材会社がデフォルト、中小企業の私募債で=現地紙 (ロイター)

YAHOOニュース
中国でまたデフォルト騒ぎ=景気減速なら続出も
時事通信 4月1日(火)15時19分配信

 【北京時事】1日付の中国紙・21世紀経済報道は、建材メーカーの徐州中森通浩新型板材が3月下旬、債券の利払いができなかったと報じた。太陽光発電機器メーカーの上海超日太陽能科技が中国初の社債のデフォルト(債務不履行)を起こしたばかりで、国内の景気減速が進んで資金繰りが悪化すれば、同様のケースが相次ぐ事態も予想される。


中国の建材会社がデフォルト、中小企業の私募債で=現地紙
ロイター 4月1日(火)12時36分配信

[上海 1日 ロイター] -中国で中小企業の資金繰りを緩和するため2012年6月に導入された私募債で、デフォルト(債務不履行)が発生した。中国では3月、国内社債市場で初めて上海超日太陽能科技<002506.SZ>債が債務不履行となり、今回で2件目。

不動産市場を中心に同国の景気は減速しており、信用リスク拡大に対する懸念が広がっている。

中国経済紙の21世紀経済報道によると、小規模な建材会社、徐州中森通浩新型板材は、昨年発行した高利回り債の1億8000万元(2900万ドル)相当の利払いを3月28日に予定していたが、期日に間に合わなかった。トムソン・ロイターのデータによると債券の利回りは10%。

同社は江蘇省を拠点とする。コメントは得られていない。

中国では、不動産市場の減速を背景に鉄鋼や銅など建材の価格が下落している。

同紙が匿名筋の情報として伝えたところによると、債務不履行に陥った私募債は中海信達担保が保証していたが、中海信達は、支店が本店の許可を得ずに保証を決めたとして、支払いを拒否している。

同紙は、中海信達には十分な資金があると伝えている。

上海超日債のデフォルト後、李克強首相は、中国経済は困難な状況に直面しており、さらなるデフォルトを避けるのは難しいと発言。政府による企業救済に難色を示した。

中国企業2600社以上に関するロイターのデータによると、デフォルトに陥る危険性が最も高いのは半導体、ソフトウエアやコモディティー関連企業だという。

現在のところ、徐州中森通浩債のデフォルトによる中国市場への影響は限定的だ。1日の株式市場では上海総合指数<.SSEC>は前日比0.7%高で終了。徐州中森通浩債の参照銘柄として、同債と償還時期が同じ黒竜江省北大荒農業債の価格は、前日から横ばいとなっている。

山東墨龍石油機械<0568.HK>は、昨年6月に発行した社債の利払い5億元を今年6月7日に予定している。利回りは2月後半時点の6.7%から現在15%に上昇。同社はロイターに対し、利回りの上昇と同社の利払い能力は無関係だと述べている。   *内容を追加しました。

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