NHK
汚染水処理設備「ALPS」全系統停止
5月20日 11時56分
トラブルが相次いでいる東京電力福島第一原子力発電所の汚染水の処理設備「ALPS」で、20日午前、唯一、稼働していた系統にもトラブルが発生し、東京電力はすべての系統の処理を停止しました。
ALPSは安定した運転に入るめどが立たない状態が続いています。
福島第一原発の汚染水の処理設備「ALPS」で20日午前、3つある系統のうちC系と呼ばれる系統で、処理前の汚染水に含まれるカルシウムの濃度が下がらなくなるトラブルがあり、東京電力はこの系統の処理を停止しました。
カルシウムは放射性物質を除去する際の障害となるため、前もって取り除く必要があり、東京電力は、カルシウムを含む金属類を取り除くフィルターなどに不具合が起きた可能性があるとみて調べています。
同じトラブルは今月17日、A系と呼ばれる系統でも起きて処理を停止し、もう1つのB系はことし3月に起きたフィルターの一部が欠けて処理性能が大幅に低下するトラブルのため停止したままで、「ALPS」はこれですべての系統の処理が止まったことになります。
このうち、B系はフィルターの交換や設備の洗浄を終えて、今月末から運転を再開する予定だということですが、先月から3系統による本格運転を始めたいとしていた「ALPS」は安定した運転に入るめどが立たない状態が続いています。
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