2014年6月19日木曜日

「中央公論」掲載拒否! 中森明夫の『アナと雪の女王』独自解釈…全文公開されました— 中森明夫


「中央公論」掲載拒否! 中森明夫の『アナと雪の女王』独自解釈
Posted: 6月 17th, 2014

〈はじめに〉
以下の文章は「中央公論」から依頼を受けて入稿、編集部より掲載拒否を通告されたものです。本来、ゲラの段階で手を入れて完成原稿とするものですが、直しの前の入稿時のものであることをお断りします。また、映画公開から3か月を経て論壇誌に載る批評文という性格上、文中で『アナと雪の女王』のストーリーを詳しく紹介、いわゆるネタバレしています。映画を未見の方はくれぐれもご注意ください。(中森明夫)

(以下略)

・・・雪の女王とは何か? 自らの能力を制御なく発揮する女のことだ。幼い頃、思いきり能力を発揮した女たちは、ある日、「そんなことは女の子らしくないからやめなさい」と禁止される。傷ついた彼女らは、自らの能力(=魔力)を封印して、凡庸な少女アナとして生きるしかない。王子様を待つことだけを強いられる。それでも制御なく能力を発揮したら? たちまち魔女と指弾され、共同体を追放される憂き目に会うだろう。

 私たちは何人かの雪の女王を知っている。・・・

(以下略)


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