2015年7月25日土曜日

会田誠の展示作品、東京都現代美術館が改変要請 市民からクレーム / 忖度の病理はここにも表れる。現代美術は、毒を含むのが当然だろう。 / 小役人根性だな。 好きな美術館だけに、本当に残念。会田誠、がんばれ! / こんなことでビビってるくらいなら、東京都現代美術館は「現代」という肩書きを外したほうがいい。 / (togetter) 美術館はだれの場所?『ここはだれの場所?』展の会田家作品に撤去・改変要請 / 東京都現代美術館の「子供展」における会田家の作品撤去問題について (会田誠)      






togetter
美術館はだれの場所?『ここはだれの場所?』展の会田家作品に撤去・改変要請
7月24日、会田誠が所属するミヅマアートギャラリーのオーナー、三潴末雄氏が、現在東京都現代美術館で開催されている「ここはだれの場所?」展に展示中の会田家(会田誠、岡田裕子、会田寅次郎)作品について、館側から撤去の要請があったことを明かした。
現時点でどの程度の撤去が行われるのか、または行われないのかについては不確定だが、撤去要請があったことについては事実のようだ。
なお撤去要請のあった作品は《檄文》と映像作品の《国際会議で演説する日本の総理大臣と名乗る男のビデオ》の2作品。


東京都現代美術館の「子供展」における会田家の作品撤去問題について
会田誠
2015年7月25日

(略)

 まずこの作品は、見た目の印象に反して、いわゆる「政治的な作品」ではありません。現在の政権や特定の政党を、利する/害するような文言は一言も書いてありません。文部科学省という役所全体に対して、不平不満を述べているだけです。公立ではなく民間の場であっても、芸術を使って政治的アピールはすべきでない、というのは僕のいつもの基本方針です。芸術の自律性を大切にしたいがための、自分用の戒めみたいなもので、他者にも求めるものはありませんが。

   また、この作品には全体的にユーモアが施されています。「檄」と大書された墨汁がほとばしるタイトルに反して、文章の内容は全体的には穏健なものです。特に自衛隊によるクーデターを呼びかけた三島由紀夫の「檄」に比べれば、脱力感漂うヘナチョコなものになっています。そういう「竜頭蛇尾」的なユーモア構造が全体に仕掛けられています。

(略)

 僕は会場で公開制作を続けていて、観客の暖かい反応に接してきたので、そのクレームの話と自分の実感のギャップが気になり、ふと「何件のクレームが来てるんですか?」と聞きました。返答は「友の会会員が一名」というものでした。僕は一瞬耳を疑いました。てっきりたくさんのクレームが来ていて、その対応に追われているイメージだったので。僕が具体的な人数を質問しなければ、そのまま人数は教えてくれなかったでしょう。また「その東京都庁の部署はどこでしょうか」と尋ねたところ、「それは言えない」という回答でした。

  このように、クレームの相手(の種類や量)を僕にまったく見せないままに、この撤去要請は行われました。これでどうして僕が「納得」できるというのでしょうか







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