2019年8月30日金曜日

『朝日新聞』論壇時評(8/29)異論と向き合う 分断防ぐ、感情的つながり(津田大介) / 亡き父は晩年なぜ「ネット右翼」になってしまったのか(鈴木大介) / なぜ兵士は慰安所に並んだのか、なぜ男性は「慰安婦」問題に過剰反応をするのか――戦前から現代まで男性を縛る“有害な男らしさ”(平井和子 小島かほり)

ふとしたことがきっかけで、高校時代の理系教科の教師が、ごくフツーのネトウヨになってたのを知った。
また、あやふやな記憶だけど、暫く前のTLだったかに、田舎で一人暮らしのオヤジが寂しかろうとアイパッドを与えたら、すぐにネトウヨになったという話も聞いたような.....。
これ、なんでなんだろうね、などと、つい最近、高校時代の友人とメールのやりとりをした。

漠然とそんな問題意識を持ってた矢先、8月29日付け『朝日新聞』論壇時評の津田大介さんの記事を読み、この問題のある一面からの切り口のヒントを得た。


論壇時評
異論と向き合う 分断防ぐ、感情的つながり 津田大介

 あらゆるメディアで「分断」という文字を見ない日はなくなった。「分断」を朝日新聞のデータベース「聞蔵2」で検索すると、2010年には316件だった記事数が、昨年2018年には704件と倍以上に増加している。

 世界中で明らかになっているのは、保守・リベラルといったこれまでの枠組みへの不満と絶望だ。・・・・

(略)

分断は若者世代の話に限らない。米国の政治的分断を検証した2018年の研究によれば、65歳のグループが若者より政治的分断が進んでいるという結果が出たという(③)。日本でも嫌韓嫌中意識に裏打ちされたコンテンツを好む高齢者が増えている。鈴木大介は、父親という自らに最も近い存在の一人がなぜ「ネット右翼」思想に染まっていったのか、個人的な体験として語る(④)。鈴木は、真面目な勤め人でそれなりに人生で成功を収めた父親が晩年「ネット右翼」に変わっていった背景に、父親が若き日に見ていた「古き良き美しいニッポン」への慕情と喪失感があったとみる。平井和子も、ジェンダー研究家の視点から「新自由主義の競争社会の中で、孤立感や帰属意識の希薄化が進んで、保守派が唱える家族・郷土・国家などの共同体幻想へ飛びつきたくなる」と男性が陥りがちな右傾化の罠について語っている(⑤)。若者と高齢者の間で起きている分断に共通するのは、枠組みから外れた孤立感や失われた希望からくる喪失感だ。

(略)

上記の④⑤はこれ ↓





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