2014年9月17日水曜日

慰安婦 : ソウル大名誉教授、週刊文春の報道に抗議 (朝鮮日報)

朝鮮日報
慰安婦:ソウル大名誉教授、週刊文春の報道に抗議

インタビューを歪曲、名誉毀損訴訟起こす意向

 「安倍政権が発足して以来、日本の右傾化の傾向がはっきりしてきたというが、日本メディアの報道姿勢がこの程度だとは思わなかった」

 ソウル大学の安秉直(アン・ビョンジク)名誉教授は14日、自身に対するインタビューを行った日本の時事週刊誌「週刊文春」の記者に対し「歪曲(わいきょく)報道」として抗議し、名誉毀損(きそん)訴訟を起こす意向を表明した。安氏が問題にした記事は「慰安婦調査担当の韓国人教授が全面自供」というタイトルの、今年4月10日付のインタビュー記事だ。

 週刊文春は今年1月、安氏に対するインタビューを行った。これについて安氏は「報道ではなく研究目的という前提があったため、インタビューの要請に応じた」と話した。だが同誌は3カ月後「1990年代に韓国で初めて慰安婦の実態調査を行った研究者である安教授が、元慰安婦の証言の信ぴょう性をめぐり『実質的に調査は失敗だった』と認めた」と報じた。調査の当事者である安氏が、自分の調査結果を否定する発言をしたかのような誤認をされかねない内容だ。だが、安氏は「1990年代当時、調査が短期間で終わったため、研究者としては不満や物足りなさを感じる」と発言したのを「調査は失敗だった」と断定し、歪曲して報じられた」と主張した。

 安氏は週刊文春の記者たちが、あらかじめ結論を下した状態で、慰安婦の強制連行などについての誘導尋問を行った上、全体の流れを無視し、自分の発言の要点だけを編集したり、付け加えたりして記事にした」と主張した。慰安婦の強制動員についての質問に対し安氏は「慰安婦の強制的な募集が、人身売買や詐欺などの方法によって行われた」と答えたという。だが同誌はこのような内容を反映せず「まるで狩猟のような『慰安婦狩り』があったのなら、社会秩序が崩壊し、暴動が起こっていたはずだ」と報じたという。安氏は訂正や反論の掲載を繰り返し求めたが、同誌側からは返答がないとのことだ。

 週刊文春は1959年に創刊された、日本の代表的な時事週刊誌だ。だが最近は「嫌韓論」をあおる記事を多く掲載し、論議を呼んでいる。同誌は昨年11月『朴槿恵(パク・クンヘ)のおばさん外交』と題する記事で「(朴大統領が)悪口を言いふらす『おばさん外交』を繰り広げている」と報じたこともある。

キム・ソンヒョン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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