2012年9月25日火曜日

放射能汚染 阿見町や竜ケ崎市などの原発事故直後の放出値推定 管理区域の基準値を超過


毎日JP
東日本大震災:福島第1原発事故 茨城・千葉の土壌、10市町で4万ベクレル超 事故直後、管理区域基準超す /茨城
毎日新聞 2012年09月25日 地方版

 茨城、千葉両県の市民団体と常総生活協同組合(本部・守谷市)は、茨城県南部と千葉県北西部の土壌に沈着した放射性物質濃度を調べた結果を発表した。15市町約1000カ所のデータを集約。東京電力福島第1原子力発電所事故直後の放出時の数値を推定し、阿見町や竜ケ崎市など10市町で、平均値が放射線管理区域の基準値(1平方センチ当たり4ベクレル=1平方メートル換算で4万ベクレル)を超す濃度だったとしている。

 土壌の調査は両県の約20団体でつくる「千葉県北西部・茨城県南部の土壌汚染調査プロジェクト」が主体。昨年から今月にかけて、15市町を1キロ四方に区切り、1枠の中から住宅地の空き地や公園など(非除染地点)を選び、1キロを採取。実測値から半減期を逆算し、福島第1原発事故直後の放出時の数値を推定した。

 プロジェクトの脇ゆうりかさん(千葉県松戸市)は「空間線量だけでなく土壌沈着も合わせて、生活圏で最初にどれだけ汚染されたのかを意識し、今後の子供たちの健康調査を見守っていきたい」と話している。

 一方、常総生協は両県の組合員の子供30人を対象に、来月下旬から3カ月ごとに3回の尿検査を独自に始める計画だ。

 原発事故直後の土壌沈着の推計濃度は阿見町(65カ所平均=1平方メートル当たり8万559ベクレル)▽竜ケ崎市(98カ所平均=同5万5558ベクレル)。同生協はデータをホームページで公表した(一部作業中)。【安味伸一】

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