2013年10月13日日曜日

福島第一原発 作業員の被ばく過小評価か 国連委指摘(NHK)  「実際より20%ほど少なく評価している可能性があると指摘」

HNK
作業員の被ばく過小評価か 国連委指摘
10月13日 4時43分

放射線が人体に与える影響を分析する国連の機関は東京電力福島第一原子力発電所の作業員の内部被ばく量について、日本政府や東京電力が実際より20%ほど少なく評価している可能性があるとして、今後、影響の全体像を把握するためにも継続して調べる必要があると指摘しています。

これは国連の原子放射線影響科学委員会が福島第一原発の事故の人体への影響について独自に評価して報告書にまとめたものです。

それによりますと去年10月まで福島第一原発で事故の対応に当たった2万5000人の作業員のうち、被ばく量が多かった12人の状況を詳しく分析したところ、半減期が短く体内から比較的早く排出されるヨウ素133などの放射性物質について影響評価が行われていませんでした。

このため報告書は、日本政府や東京電力が作業員たちの内部被ばく量を実際より20%ほど少なく評価している可能性があると指摘しています。

また、被ばくに関する検査の開始が大幅に遅れたため、東京電力による作業員の被ばく量の分析は不明確だとしています。

こうしたことから委員会では影響の全体像を把握するためにも継続して調べる必要があると指摘しており、今後、政府や東京電力は一定以上被ばくした作業員を対象とした検診の枠を広げるなどの対応が求められそうです。

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