クラスター爆弾:完全廃棄…自衛隊の1万4011発
毎日新聞 2015年02月10日 20時49分(最終更新 02月10日 23時22分)
防衛省は10日、自衛隊が保有していたクラスター爆弾の廃棄が完了したと発表した。日本は陸上自衛隊の多連装ロケットシステム(MLRS)や155ミリりゅう弾の砲弾、空自戦闘機の爆弾などに使用していたが、2009年7月にクラスター爆弾禁止条約(オスロ条約)を批准。親爆弾1万4011発をノルウェーとドイツの処理施設に運び、処分を進めていた。
クラスター爆弾は、親爆弾の容器を空中で分解させ内蔵する数千個の子爆弾を広範囲にまき散らす。不発弾で市民の殺傷が相次ぎ、8年以内の廃棄、10年以内の除去を定めた条約が10年8月、日本や英国、ノルウェーなどの批准で発効した。現在89カ国が批准している。ただし、大量に保有している米露中やイスラエルは加盟しておらず、内戦が続くシリアでも使われたとされる。【斎藤良太】
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