『朝日新聞』2015-07-18
2年前には「科学が道を踏みはずすとき」と副題がついた著書「つくられた放射線『安全』諭」を出版。精力的な発言を続ける一方で、最近では安全保障、学問の自由についてのつぶやきが目立って増えた。
「立憲主義軽視と戦争を好む傾向は関達し合っている」 「国家に都合のよい大学になってはいけない」。分野を問わない関心の広さで、医療同様、情報発信を続けている。
島薗さんによると、宗教学は研究方法も多様で、歴史学者ら他の領域の専門家とも交流が多い。幡広な研究もあって、1990年代末から研究を始めた国家神道の問題が、今の時代とかぶって見えるそうだ。
「靖国神社、国家神道、立憲主義の危機とか、戦争に向かっていった時代と相通じるものがある。それならば、学問の社会的役割として発言しなくちゃいけない。そう思いましてね」
(藤生明)
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