北朝鮮と韓国で撮影した写真を並べてみると……— 黙翁 (@TsukadaSatoshi) 2018年2月19日
沢木耕太郎が『border | korea』(菱田雄介 著)を読む https://t.co/bGgQnCnF2g
その最大の衝撃は、二枚の写真の相違性ではなく同質性だった。
(略)
その最大の衝撃は、二枚の写真の相違性ではなく同質性だった。確かに、着ている服や街の佇(たたず)まいは違っている。だが、写っている人々は左右ほとんど変わらないのだ。二つに分断されているとしても、一つの民族である。普通に記念写真風の写真を撮っていけば、差異が見つけられないのも当然のことだったのだ。
そして、次に驚かされるのは、撮られている北朝鮮の人々の自然さである。カメラを前にした緊張はあるものの、私たちがテレビ映像で見ているあの硬直した表情や身振りとは無縁の自然さがある。あたかも普通の人々の普通の息遣いが聞こえてくるかのようだ。
そこで私たちは思うことになる。北朝鮮にも韓国と同じ人々が生きている。そして、それはほとんど私たち日本人とも変わらない普通の東アジア人だと。
(略)
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