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日刊ゲンダイに反論されるようでは安倍首相もおしまいだ
天木 直人 | 外交評論家
2014年2月14日 12時9分
安倍首相は12日の衆院予算委員会で、百田尚樹NHK経営委員が東京都知事選の応援演説で対立候補を「人間のくず」と批判した言葉を擁護してこう言ったという。私は人間のクズとよばれても気にしませんけどねと。
あくまでも百田委員をかばうつもりのようだ。
籾井、百田と続きこの国の首相までもが一体となって偏向NHKの居直りを既成事実化しようとしている。
しかしNHK問題がこのままで済むはずがない。野党は集中審議を続けるだろう。たとえ野党が腰砕けに終わっても世論はそれを許さないだろう。そしてたとえ日本の世論を安倍首相が無視しても国際世論には勝てない。
世界のメディアがNHK会長や経営委員の暴言を批判し、それを許す安倍首相の歴史認識を問題にするようになってしまった。
籾井会長や百田委員を辞めさせるのは早ければ早いほどいい。
しかし、私が安倍首相の国会答弁に関心を持ったのはまったく別のところにある。
安倍首相の発言は正確には次のようなものだった。「ある夕刊紙は私のことをほぼ毎日のように人間のくずと報道しているが、私は別に気にしませんけどね」。
これを聞いた日刊ゲンダイはすかさず2月14日の紙上で切り返した。どうも本紙を指しているようだが、本紙は安倍首相の事を「ボンクラ」、「嘘つき」とは表現したが、一度も「くず」とは報じていない、と。
日刊ゲンダイを愛読して、気にしているようでは首相として情けない。その日刊ゲンダイに反論されるようではお終いである(了)
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