2014年6月6日金曜日

「中国包囲網」狙った安倍首相、欧州の関心はウクライナ (TBS) : 首脳声明に「東シナ海および南シナ海での緊張を深く懸念している」という言葉が盛り込まれたことは一定の成果ですが、「中国」という名指しはせず、対立を煽るような表現は避けられた格好です

YAHOOニュース
「中国包囲網」狙った安倍首相、欧州の関心はウクライナ
TBS系(JNN) 6月5日(木)18時35分配信

 G7首脳声明は安倍総理にとって、満足できるものだったのでしょうか?

 「安倍総理にとっては確かに一定の成果を得たとは言えますが、G7の首脳の賛同を得て中国に対する『包囲網』を作るという狙い通りにはいきませんでした。と言いますのも、欧米各国の関心が想像以上にウクライナ情勢に集中していたからです」(記者)

 G7初日の協議はおよそ2時間40分にわたりましたが、そのほとんどの時間がウクライナ情勢の議論に費やされました。安倍総理は「東アジア情勢については私が議論をリードした」と胸を張りましたが、厳しい言い方をすれば、ヨーロッパ各国の関心は自分たちの国に近いウクライナ一辺倒で、遠いアジアのことなどは二の次だという現実を目の当たりにさせられたとも言えます。

 安倍総理は初日の協議で普段の外交であれば繰り返し強調している「積極的平和主義」や「集団的自衛権」といった政権の取り組みについて説明するチャンスもありませんでした。

 首脳声明に「東シナ海および南シナ海での緊張を深く懸念している」という言葉が盛り込まれたことは一定の成果ですが、「中国」という名指しはせず、対立を煽るような表現は避けられた格好です。

 G7の意識がロシアへの対応に集中する中、各国からすれば中国の問題はシリアやイランなど、世界の様々な問題の中の一つに過ぎず、日本としてG7各国の関心をどうやってアジアに引きつけるのかは、今後も続く課題として残された形です。(05日17:55)

最終更新:6月5日(木)20時41分TBS News i

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