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福岡でエネルギーシンポ 勝間氏、早期再稼働訴え
産経新聞 6月17日(火)7時55分配信
原発全停止が続く中、エネルギー問題について考えるシンポジウム「日本のために今~エネルギーを考える~」(産経新聞社主催)が16日、エルガーラホール(福岡市中央区)で開かれた。経済評論家の勝間和代氏が「エネルギーの未来を人間から考える」と題して講演し「不確実性の高い巨大地震を恐れるより、原発のメリットを再考する時期だ」と早期再稼働を訴えた。
勝間氏は、事故の確率より、移動手段としてのメリットを優先し、飛行機が利用されている現状を例に挙げ、「巨大地震も予測できない以上、最大限の安全対策を施せば、エネルギー不足を解消するために、原発も同様に活用するべきだ」と述べた。
太陽光や風力といった再生可能エネルギーについては、発電効率が低く不安定だと指摘し、「原発の代替電源としては技術が未熟。原発が動かなければ、莫大(ばくだい)な燃料費がかかる火力発電が必要になる」と語った。
講演後、勝間氏と九州大大学院工学研究院教授の出光一哉氏(原子力工学)、クレディスイス証券チーフマーケットストラテジストの市川眞一氏がパネルディスカッションを開いた。コーディネーターは長辻象平産経新聞論説委員が務めた。
出光氏は「日本の原発技術は世界有数の高さ。せっかく蓄積したこの技術を失うことは、今後エネルギー不足が深刻になる新興国にとっても損失になる」と述べた。
市川氏は「脱原発というブームだけで結論を出さず、エネルギーが自分の生活にどれほど影響するかを冷静に考えてほしい」と、約180人の聴衆に呼びかけた。
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