下(↓)の「青空文庫」にもある通り、短い物語である。
貪欲な雇用主(資本家)と困窮してゆく労働者。
但し、そのままでは終わらない。
限界点に達した時、どうなるのか?
労農派シンパ宮沢賢治らしい作品。
また、『画本 宮沢賢治 オッベルと象』(作 宮沢賢治 画 小林敏也)という本の扉にある賢治の詩が、これまた痺れる。
サキノハカといふ黒い花といっしょに
革命がやがてやってくる
ブルジョアジーでもプロレタリアートでも
おほよそ卑怯な下等なやつらは
みんなひとりで日向へ出た蕈(きのこ)のやうに
潰れて流れるその日が来る
やってしまへやってしまへ
酒を呑みたいために尤(もっとも)らしい波瀾を起すやつも
じぶんだけで面白いことをしつくして
人生が砂っ原だなんていふにせ教師も
いつでもきょろきょろひとと自分とくらべるやつらも
そいつらみんなをびしゃびしゃに叩きつけて
その中から卑怯な鬼どもを追ひ払へ
それらをみんな魚や豚につかせてしまへ
はがねを鍛へるやうに新らしい時代は新らしい人間を鍛へる
紺いろした山地の稜をも砕け
銀河をつかって発電所もつくれ
「おほよそ卑怯な下等なやつら」って?
▼青空文庫で読める
青空文庫 オツベルと象 宮沢賢治https://t.co/V69R47KvLN— 黙翁 (@TsukadaSatoshi) December 29, 2019
▼労農派シンパ宮沢賢治
「社会主義者賢治」https://t.co/87ilXq1WnZ— 黙翁 (@TsukadaSatoshi) December 29, 2019
▼『オツベルと象』について
宮沢賢治『オツベルと象』ー社会を知ったあなたにもう一度読んで欲しい - むけいかくなひと、しごとをさがす https://t.co/s33L07Zjdw— 黙翁 (@TsukadaSatoshi) December 29, 2019
あかねさす: 宮澤賢治『オツベルと象』の魅力 https://t.co/BYpIJvLxtZ— 黙翁 (@TsukadaSatoshi) December 29, 2019
【宮沢賢治】構造読みで『オツベルと象』を読み直す https://t.co/4EndYT0s1Y @neotenibok_kzyさんから— 黙翁 (@TsukadaSatoshi) December 29, 2019
▼サキノハカといふ黒い花といっしょに
サキノハカといふ黒い花といっしょに - いつもここにいるよ https://t.co/GxG5PK1LhM— 黙翁 (@TsukadaSatoshi) December 29, 2019
一〇五六 〔サキノハカといふ黒い花といっしょに〕https://t.co/rgo1paSODX— 黙翁 (@TsukadaSatoshi) December 29, 2019
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