2014年4月15日火曜日

ゴルフで首相がいない 「不安与えないのも危機管理」 (東京新聞)

東京新聞
ゴルフで首相がいない 「不安与えないのも危機管理」    
2014年4月15日 朝刊

 安倍晋三首相は熊本県で鳥インフルエンザが発生した13日、ゴルフをしていた山梨県富士河口湖町から首相官邸で開かれた関係閣僚会議に戻らなかった。菅義偉(すがよしひで)官房長官は14日の記者会見で、首相の対応について「まったく問題ない」と強調した。

 菅氏は(1)人への感染が確認されている「H7型」ではない(2)1鶏舎にとどまった-ことを理由に「国民に無用な不安を与えることがないよう(首相は戻らず)関係閣僚で会議を開いた」と説明。「首相の指示を受け、秘書と連携して対応した。国民に不安を与えないようにすることも危機管理の一つだ」と強調した。

 首相は12日から山梨県鳴沢村の別荘に滞在。13日は早朝からヒッチンズ駐日英大使や日枝久フジテレビ会長らとゴルフをした。政府は午前8時半に危機管理センターに情報連絡室を置き、11時から関係閣僚会議を開催した。首相は午後4時50分に公邸に戻った。

 首相の対応に対し、民主党の海江田万里代表は14日の記者会見で「ゴルフがいつ終わり、どういう対応をしたのか。事実関係を調べたい」と指摘した。

 共産党の山下芳生書記局長も記者会見で「国民の健康に直結する問題での対応として問題がある」との考えを示した。社民党は「政権の危機管理意識の希薄さを露呈した」との談話を発表した。




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