2015年2月21日土曜日

4700万円で損切り...大阪府の“アニメの拠点化“構想、完全に断念 (livedoorNEWS) : 「この事業は、橋下徹知事時代の2011年に始められたもの。2012年にはプレイベントの第一弾として「日本のおもちゃ・マンガ・アニメ展」を開催。しかし、同展は来場目標6000人を大幅に下回る2120人しか動員できず、約1300万円の赤字を出す結果となった。そのため、大阪府では事業者公募を延期すると共にアピールを強化していたが、実を結ばなかった。」

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4700万円で損切り...大阪府の“アニメの拠点化“構想、完全に断念
2015年2月18日 20時0分 

 関西空港対岸の「りんくうタウン」(大阪府泉佐野市)にアニメ、マンガ、ゲームなどポップカルチャーの拠点を建設する「クールジャパンフロント構想」。大阪府が進めていた同構想だが、この度、撤回されることが決まった。この事業をめぐっては昨年10月に事業者の公募が行われたものの、応募した企業が一つもなかったことでも注目を集めていた。

 応募者ゼロという事態を受けて、大阪府は当初、問い合わせを行っていた企業などにヒアリングを実施。その結果、事業の継続は困難だと判断。今月23日から始まる府議会で、開発業者を審査する委員会を廃止する条例案を提案することを決めた。

 この事業は、橋下徹知事時代の2011年に始められたもの。2012年にはプレイベントの第一弾として「日本のおもちゃ・マンガ・アニメ展」を開催。しかし、同展は来場目標6000人を大幅に下回る2120人しか動員できず、約1300万円の赤字を出す結果となった。そのため、大阪府では事業者公募を延期すると共にアピールを強化していたが、実を結ばなかった。

「企業にヒアリングしたところ、"クールジャパン"というテーマでビジネスを行うことが難しい、との意見が多く寄せられました。2012年以降のプレイベントは動員も持ち直していたのですが......」(大阪府の担当者)

 そもそも、大阪府の構想の背景には、東京・お台場に『機動戦士ガンダム』の立像が建立され、多くのファンが押し寄せたことがあった。そこで大阪府では、同様にアニメキャラクターの巨大模型を展示すると共に、周囲にマンガ・アニメなどの商業施設を誘致しようと考えたという。予定された土地の面積は東京ドーム2.3個分にあたる約10.4ヘクタール。その広さもあって、多くの事業者が二の足を踏んだようだ。

 担当者によると、ここまで大阪府が事業者公募のために用いた金額は約4700万円。この損切りが安いか高いか、改めて議論を呼びそうだ。

(取材・文/昼間 たかし)


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