2016年9月20日火曜日

「万引き老人」悲しく切なすぎる貧困の実態 食うに困っていてもいなくても - 東洋経済オンライン ; 彼らは万引きを「している」のではなく、「させられている」のではないかとすら思ってしまった


 (略)

 福祉制度の問題だと思うのですが、日本の生活保護の受給額は、ギリギリなラインをついているのだと感じます。そういった人は、万引きをする前に、スーパーの袋を多く持って行ったり、店で買っていないのに氷を持っていったり、しょうゆやガリを多めにとっていったり、試食だけしたりと、図々しくも厚かましい「迷惑行為」をしていることが多いです。そういったわかりづらい「貧困」が今は増えていると感じます。


常見:まさに「相対的貧困」ですよね。必ずしも食うものに困っているわけではないが、生活は苦しい。平成22年度の調査によれば、単身高齢者の男性28.7%、女性46.6%が相対的貧困だと言われています。

伊東:万引き現場にいると、この相対的貧困が蔓延していることが非常によくわかります。

 現役万引きGメンが語った現場の実態に驚いた人も少なくないだろう。高齢者の万引きもまた、社会の変化を物語るものである。そこにあるのは、貧困や孤独の連鎖だ。彼らは万引きを「している」のではなく、「させられている」のではないかとすら思ってしまった。

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