2017年9月7日木曜日

【日露首脳会談は失敗】 日ロ首脳 対北朝鮮の溝あらわ、共同発表「制裁強化」言及せず(TBS) ; 共同記者発表で圧力や制裁の強化について直接の言及はなく、一方のプーチン大統領は圧力よりも対話を掲げるロシアと中国のやり方が望ましいとの考えを示し、溝があらわとなりました。 / プーチン氏 会談前に北への経済協力提案(日テレ); 会談直前に安倍首相はプーチン大統領から強烈な先制パンチを浴びせられており、難しい会談になったとみられる。 / 「温度差」浮き彫り、「肩すかし」の訪ロ 日ロ首脳会談(朝日新聞)      




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 ロシア・ウラジオストクを訪れていた安倍総理大臣は、北朝鮮への圧力強化を訴え日ロ首脳会談に臨みましたが、「対話」の必要性を強調するプーチン大統領との溝が際立つ結果となりました。同行した久保記者の報告です。

 「北朝鮮は、ここウラジオストクからわずか300キロの地点で6度目の核実験を強行し、爆発の規模は過去を顕著に上回るものだった」(安倍首相)

 プーチン大統領らを前にこうスピーチした安倍総理。「北東アジアの平和と繁栄が、彼ら(北朝鮮)に脅かされてはならない」と強く訴えました。このあと臨んだ日ロ首脳会談は3時間を超え、北方四島での共同経済活動の具体的な進展に向けて、海産物の養殖や観光ツアーの開発などのプロジェクトの特定で合意しましたが、焦点の北朝鮮をめぐっては・・・

 「核実験が朝鮮半島および地域の平和と安定に対する深刻な脅威であり、グローバルな不拡散体制に対する重大な挑戦であるとの認識で完全に一致をした」(安倍首相)

 しかし、共同記者発表で圧力や制裁の強化について直接の言及はなく、一方のプーチン大統領は圧力よりも対話を掲げるロシアと中国のやり方が望ましいとの考えを示し、溝があらわとなりました。

 未明に帰国の途についた安倍総理。北朝鮮に方針転換を迫るうえでカギを握るロシア、中国にこれからどう働きかけていくのか課題は残ったままです。



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 ロシアのウラジオストクを訪問している安倍首相はプーチン大統領と会談し、北朝鮮に対する制裁の強化に協力を求めた。プーチン大統領の反応はどうだったのか、現地から佐藤正樹記者が最新情報を伝える。

 会談直前に安倍首相はプーチン大統領から強烈な先制パンチを浴びせられており、難しい会談になったとみられる。

 プーチン大統領「(北朝鮮に関して)ロシアには具体的な提案もある。北朝鮮へのパイプラインの設置や港の開発などだ」

 プーチン大統領は会談の直前に行われたこのフォーラムで、北朝鮮での鉄道網の整備についても言及するなど、日本の主張とは正反対に北朝鮮への経済協力を提案した。

 日本やアメリカが、石油の輸出禁止など強力な経済制裁を目指す中、逆に経済協力を提案することで、日米韓の連携に揺さぶりをかける狙いもあるとみられる。

 また、北方領土問題については共同経済活動で、海産物の養殖など5つの項目に絞り込むことで合意したとみられる。日本政府は解決の足がかりにしたい考えだが、4島の返還に向けた具体的な道筋はまだまだ見えてこない。

 安倍首相はプーチン大統領との会談は19回目だと強調したが、実際は交渉の難しさばかりが浮き彫りとなり、会談を重ねるだけでは克服できない厳しい現実に直面していると言えそうだ。







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