2018年11月5日月曜日

外国人労働者受け入れ拡大について青木理さんの解説。 拙速、人権、低賃金、失踪(避難)、治安、偏見…。あまりにも問題が多すぎる。 「単なる労働力ではなくて、当たり前ですけど人間です」 (サンデーモーニング動画) / 「労働者として利用する一方で、市民社会のメンバーとしての権益は与えないと宣言しているように見える」(シャイロックにだってそりゃ無理だ 小田嶋隆 日経BP) / 参院予算委(11/5)。 安倍晋三「私が思ってる"移民"と国民の思ってる"移民"は違うんです!」 (蓮舫から安倍が"移民"という語を使わない理由を問われて)  ← だったら違いを説明しろよ! 移民と難民の区別はできたのか? / 「移民流入」世界4位の日本で、頑なに「移民」と言いたがらない安倍首相の頭の中 | 文春オンライン / 日本政府はなぜ「移民政策ではない」という呪文を唱え続けるのか(現代ビジネス)   



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いったい、政府は、この答弁を通じて、いかなる方針を示唆しているのだろうか。
 つまり、
 「労働力は輸入するけど、移民は受け入れないよ」
 ということだろうか。あるいは
 「働き手として入国させつつも、人間的な生活はさせない」
 「働く外国人は歓迎するが、その外国人が家族を呼び寄せて日本で子孫を残すことは許さない」
 「労働する外国人が、日本の社会の中で労働以外の生活を営むことには賛成しない」
 「外国人労働者が勤労者として富を生み出すことは応援するが、彼らが生活者として生活することには必ずしも共感しない」
 「労働環境は保証するけど、人権は保証しない」
 「給与は与える一方で、生活は与えない」
 「生存は保証するが、永住するに足る資産形成は許さない」
 「利用はするがリスペクトはしない」
 ってなことだろうか。

 いや、言い過ぎなのはわかっている。
 いまここに書いた10行ほどは、撤回してもかまわない。 
 ただ、
 「外国人労働者の受け入れ枠は拡大するが、いわゆる移民政策は取らない」
 とする安倍首相の答弁が、「人間」でなく「労働力」だけを輸入する意図を物語ってしまっている事実は動かせない。
 そんなことは不可能だ。

 強欲な金貸しのシャイロックが、借金の担保として、心臓のまわりの肉1ポンドを、一滴の血も流さずに手に入れることができなかったのと同じように、いかな晋三のまわりの人間たちとて、生身の人間から商品としての労働力だけを抽出して売買することはできない。あたりまえの話だ。

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