2014年6月14日土曜日

「歴史的転換点に黙るな」(『朝日』経済気象台) : 「人間と人間が殺し合うなんて、あんな悲惨なことは何があってもやったらあかん。それで経済成長したところで、何の意味があるのか」(ダイエー創業者の中内功氏)    

「歴史的転換点に黙るな」(『朝日新聞』経済気象台2014-06-13)

 (略)

 1980年、京都であった関西財界セミナー。
当時、関西経済連合会会長だった日向方斉・住友金属工業会長が「防衛力を強化し、徴兵制を研究せよ」との持論を展開した。
日本経済を活性化させる近道というのだ。

 「異議あり」。
そのとき、声を上げた経営者がいた。

 ダイエー創業者の中内功氏である。
「戦争になれば、あなたの会社はもうかるかもしれないが、あなたの息子さんが戦争に行って、命を落としてもいいんですか?」と反論したのだ。

 太平洋戦争中、フィリピン戦線で生死をさまよった中内氏は「どんなことがあっても、戦争だけは絶対に避けなあかん」というのが持論だった。

 「人間と人間が殺し合うなんて、あんな悲惨なことは何があってもやったらあかん。それで経済成長したところで、何の意味があるのか」とよく言っていたものだ。

 (以下略)





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