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被ばく線量1万6千人誤り 福島県民の健康調査推計
2013.6.25 22:37
福島県と放射線医学総合研究所(放医研、千葉市)は25日、東京電力福島第1原発事故を受け進めている「県民健康管理調査」のうち、原発事故直後4カ月間の外部被ばく線量を調べる「基本調査」の推計値に、一部誤りがあったと発表した。間違っていたのは、これまでに集計が終わった約42万人のうち1万6118人。再計算の結果、1万2469人はこれまでの数値より高く、3649人は低くなった。
修正の範囲はプラス0・4ミリシーベルト~マイナス0・2ミリシーベルト。修正で、1年間の通常の被ばく限度とされる1ミリシーベルトを超えた人もいるが、正確な人数は今後精査するとした。
調査主体の福島県立医大から委託を受けた放医研のプログラムに日付のずれがあり、実際とは異なる線量を基に計算していた。システムを更新する際に気付いた。
NHK
被ばく線量 健康調査で誤通知
6月26日 4時19分
東京電力福島第一原発の事故を受けて、福島県がすべての県民を対象に行っている健康管理調査で、1万6000人余りの被ばく線量の推計値を誤って通知していたことが分かりました。
健康管理調査は、福島県がすべての県民およそ200万人を対象に、原発事故のあとの個人の行動記録などを基に、事故直後からの4か月間にどの程度外部被ばくをしたのか、放射線量などを推計し、県民に通知しています。
県によりますと、これまでに計算が終わった42万人余りのうち、1万6118人に対し、誤った外部被ばくの放射線量の推計値を通知していたことが分かったということです。
推計は千葉市にある放射線医学総合研究所が行っていて、県によりますと、コンピューターのプログラムの日付がずれていたため、誤った放射線量を基に計算していたということです。
このうち1万2000人余りについては、本来の推計値よりも低く計算されていて、最大で0.4ミリシーベルト低く伝えていた人もいたということです。
県では、修正をした推計値でも健康に影響が出るとは考えにくいとしています。
県は今後、プログラムを修正し、正しい推計値を対象の県民に通知することにしていて、福島県保健福祉部の馬場義文次長は、「県民の皆さまに深くおわび申し上げます」と話しています。
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