現代ビジネス 2013年06月24日(月) 近藤 大介
サミット恒例の「日米同盟ショー」を取り消された安倍首相の苦悩
「劇場国家」と呼ばれる日本は、先週の英国サミットのことなど忘れたかのように、昨日行われた東京都議会選挙の結果と、橋下徹・維新の会共同代表の進退問題の話題で盛り上がっている。
だが、ここで敢えて今一度、英国サミットの話を蒸し返してみたい。
英国サミットでは、安倍晋三首相が、アベノミクスについて説明したのと、シリア問題を巡って「欧米 vs ロシア」の舌戦が繰り広げられたことが、日本での話題だった。だがもう一つ、本質的な「隠れた話題」があった。それは、サミットで通例となっている日米首脳会談が、"開かれなかった"ことである。
アメリカに「拒絶」された日米首脳会談
(略)
私が外務省関係者に確認したところ、明らかに日本側は日米首脳会談を「切望」していたにもかかわらず、また相当強くプレッシャーをかけたにもかかわらず、アメリカ側に「拒絶」されてしまったようなのだ。
こんなことで、果たして日本はアメリカと同盟関係にあると言えるのだろうか? たとえば、10年前の小泉・ブッシュ時代では想像もできなかったことだ。
「安倍首相は東アジア地区を混乱させている」
こうした状況を、中国も嗤っている。6月20日、新華社通信は、「安倍は『熱い頬に冷たい尻をぶつけられる』苦痛をよく理解している」という意味深なタイトルの長文記事を発表した。・・・
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日米同盟を今後どうすべきか
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