朝ご飯前に歴史教育者協議会というところでの講演のために、「歴史研究が不可能になる時代」について書きました。「いつもの話」です。グローバル資本主義による世界のフラット化に随伴して、「国民国家の歴史」はすべて捏造された物語であるということが常識化する。
— 内田樹さん (@levinassien) 2013年6月3日
「慰安婦問題」や「南京事件」についての自虐史観論者たちの主張が喧しいのは、彼らが自分たちの描く歴史像が国際的に受け容れられる見通しを持っているからではありません。そうではなくて、あらゆる国民国家は自国の歴史について「嘘をつく」権利があるということについての同意を求めているのです。
— 内田樹さん (@levinassien) 2013年6月3日
それは言い換えると「中立的に記述された歴史などというものは存在しない」という歴史ニヒリズムに世界の人々が同意することを求めているということです。国民国家の「値打ち」を底値まで引き下げること。それがこのグローバル=ナショナリストたちが(それと知らずに)担っている歴史的使命なのです。
— 内田樹さん (@levinassien) 2013年6月3日
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