2014年3月3日月曜日

「因果関係示すのは難しい」 原発事故と甲状腺がん (福島民報) : 「昨年12月現在のまとめで、甲状腺がんと確定したか疑いがあると診断された受診者が74人に上っていることについて、部会員から「現時点で東京電力福島第一原発事故との因果関係を示すのは難しい」との意見が相次いだ。」

福島民報
「因果関係示すのは難しい」 原発事故と甲状腺がん

 県民健康管理調査検討委員会が設置した「甲状腺検査評価部会」の2回目の会合は2日、福島市の杉妻会館で開かれた。昨年12月現在のまとめで、甲状腺がんと確定したか疑いがあると診断された受診者が74人に上っていることについて、部会員から「現時点で東京電力福島第一原発事故との因果関係を示すのは難しい」との意見が相次いだ。

 「因果関係を示すのは難しい」とする理由については、環境省が青森、山梨、長崎の3県の一部住民を対象に実施した検査と比較し、甲状腺に小さなしこりの見つかる割合に大きな差がないことなどが挙げられた。

 部会員の一部から「原発事故の影響がない他の都道府県の子どもも検査し、結果を比較することで(原発事故との)因果関係が明らかになる」との意見が出た。これに対し、他の部会員らから「(検査対象となる他都道府県の)住民の不安をあおる可能性がある。(原発事故と)関係のない人を対象にするのは問題がある」との声が出た。

 部会長の清水一雄日本甲状腺外科学会前理事長、検討委員会座長の星北斗県医師会常任理事らは終了後、記者会見した。清水部会長は「対象者が健康手帳を持ち、継続的に調査することが重要になる」と訴えた。

 評価部会は、第三者の立場から甲状腺検査の妥当性や結果を検証するため昨年、設置された。

( 2014/03/03 10:09 カテゴリー:主要  )

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