NHK(奈良)
纒向遺跡からバジルの花粉
邪馬台国の候補地の1つとされる桜井市の纒向遺跡でバジルの花粉が見つかりました。
専門家は「薬草などとして中国から持ち込まれたものと見られ、纒向遺跡が先進的な場所だったことを示す貴重な資料だ」としています。
バジルの花粉は、古代の環境を研究している奈良教育大学の金原正明教授らが、纒向遺跡の調査で採取された土の中から見つけました。
この土は3世紀中ごろにつくられたとみられる溝の跡にあったもので、バジルの花粉も同じ頃のものとみられます。
金原教授によりますと、バジルは当時日本にはなかった植物で、薬草などとして中国から持ち込まれたとみられるということです。
バジルの花粉は奈良時代の平城京の跡でも確認されていますが、今回見つかった花粉はそれよりもさらに500年ほど古いものだということです。
纒向遺跡の同じ場所からは染料や薬として使われたとみられる国内最古のベニバナの花粉も見つかっていて、金原教授は「纒向遺跡が先進的な場所だったことを示す貴重な資料だ」と話しています。
この研究成果は、桜井市纏向学研究センターがまとめたことしの紀要に掲載されています。
05月13日 20時45分
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