2020年11月15日日曜日

MOMAT(東京国立近代美術館)コレクション11/3~'21 2/23(3) 向井潤吉《バリッドスロン殲滅戦》1944昭和19年 向井潤吉《飛騨立秋》1962昭和37年  

MOMAT(東京国立近代美術館)コレクション11/3~'21 2/23(3)

向井潤吉《バリッドスロン殲滅戦》1944昭和19年

終戦間近の1944(昭和19)年に開催された戦時特別文展に、向井潤吉は本作を出品しました。描かれているのは42年にマレー半島のバリッドスロン橋梁付近で起きた戦闘風景です。

向井は1995年95歳で亡くなるまで、戦後40年にわたり、郷愁を誘うかやぶき屋根の民家を描き続けた画家として知られます。その向井が49年に戦争時の制作を振り返ってこんな言葉を残しています。「戦時中、私が戦争画を多く書いたのは、あゝした国家的な「動き」に刺戟され、私自身大正十年兵の上等兵でもありましたし、そうしたものに自分の情熱のはけ口をみつけたわけです。・・・戦争による収穫は、物をリアルに描くことを練習したこと。」


向井潤吉《飛騨立秋》1962昭和37年



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