マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや
寺山の作品を読み解くキーワードは、「コラージュ」と「虚構」である。
「マッチ擦る・・・」は先行する富澤赤黄男(あきお)の2句をコラージュしたような歌であり、寺山には自分の俳句を歌に仕立てた作品もある。
その世界はあくまでもくっきりと描かれ、作中主体が寺山自身でないことなど何の意味も持たなかった。
歌壇では今なお「われ」の重みが評され、虚構の是非が論じられている。
鮮やかな手並みで言葉を操り、「われ」を見せなかった寺山は、種村の言う通り「現代短歌史上最大のトリックスヌー」であり、それゆえジャンルも時代も超えて愛され続ける存在なのだ。
(歌人)
寺山の鮮やかな手並み 松村由利子(『朝日新聞』2016-10-24短歌時評)
10月21日は「国際反戦デー」です。— 鮎川タミー (@retro_fantastic) 2016年10月21日
寺山修司さんが自身の戦争体験をもとに作詞した「戦争は知らない」
1968年発売のフォーククルセダーズの名曲を、カルメン・マキさんがカバーしたのがこちらです。@retoro_modehttps://t.co/zzfPAdVZlM pic.twitter.com/v3asdV7qc9
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