2012年9月15日土曜日

嗚呼、にっぽん「壊国」のA級戦犯(田中康夫)

先日の記事(↓)
福島の子どもの健康調査で初めて甲状腺がんの診断。 県はさっさと原発事故の影響なしと言い切る
に関して、

田中康夫さんがいつもの如くお見事に斬捨てているので、以下にご紹介。

<引用>
12/09/13 竹槍で放射能と闘う気かよ◆日刊ゲンダイ

 山下俊一福島県立医科大学副学長が座長を務める「県民健康管理調査」検討委員会で11日、18歳以下を対象とする甲状腺検査で1名が甲状腺癌と判明しました。

 対象者36万人。検査結果が判明したのは現段階で8万人。5.1ミリ以上の結節=しこり、20.1ミリ以上の分泌物が溜まった袋状の嚢胞=のうほうを425人に発見。残り28万人の調査は完了していません。「チェルノブイリでも甲状腺癌が見付かったのは最短4年。広島、長崎のような外部被曝、チェルノブイリのような内部被曝も起きていない」と放射線の影響を否定する会見を、「県民に過剰な反応が出ないよう」15分間限定で開催しました。

 「福島第1原発事故との因果関係はない」と強弁します。が、チェルノブイリでは子供を中心に少なくとも6千人が甲状腺癌を発症しているのです。放射線量5mSv/年を超える地域は立入禁止の強制避難ゾーンとしたにも拘らず

 日本では、5mSv/年を超えても居住可能。田中正造的気骨の持ち主として僕が敬愛する井戸川克隆・双葉町長は、町全域を帰還困難区域に指定すべき、と避難先の加須市に設けた双葉町役場埼玉支所から政府に要望しています。

 が、「福島に寄り添う」と事ある毎に高言する細野豪志環境大臣は逆に、20mSv/年以下も避難指示解除準備区域としました。福島の避難基準は、チェルノブイリより4倍も「高い」もとい「緩い」のです。

 日本外国特派員協会で昨年12月19日、当時の相澤善吾東京電力副社長と共に会見を行った細野氏は、「福島の癌発生率を全国で最も低い県にする。放射性物質による影響が僅かであっても存在していたとして、それより遙かに大きな癌のリスクが県民生活の中にある。(だから)喫煙を少なくする。栄養バランスの良い食事をする。運動不足にならない生活。それを県を挙げて行えば、福島は長寿健康県になり得る」と妄言しました。

 「放射能の影響はニコニコ笑ってる人には来ません。クヨクヨしてる人に来ます。これは明確な動物実験で判っています」と「3・11」直後に講演を繰り返した日本甲状腺学会理事長の山下氏と「私的懇談会」を重ねる彼は、竹槍で放射能と闘うが如き深刻な内部被曝状態に陥っています。

 国会同意の手続きを無視して閣議決定した平成の関東軍たる原子力「推進」委員会の田中俊一委員長を「ベストの人選」と評したのも宜なる哉。嗚呼、にっぽん「壊国」のA級戦犯です。
<引用おわり>

上の記事でちょこっと名前の出た、ダブル俊一のもう一方の田中俊一について、・・・。
同じく日刊ゲンダイより。(1ヶ月以上前の記事)。

<引用>
田中俊一 原子力規制委員長候補の悪評   
2012年8月3日 掲載
次から次へと出てくる
<「福島の人間は福島に住むしかないんだ」>

 原子力規制委員会の委員長人事案がグチャグチャになってきた。2日の民主党の環境部門と原発事故収束対策プロジェクトチーム(PT)の合同会議では、委員長候補の田中俊一・前原子力委員会委員長代理(67)について、出席者から「同意できない」との意見が続出。荒井聰PT座長が横光克彦環境副大臣ら政府側に対し「人事案の出し直し」を求める場面もあった。会議では、田中氏が1日の所信聴取で、原発の40年運転規制に踏み込みつつも、「機械的に適用するということではない」と発言したことに批判が集中。「納得できない人選だ」とのヤジが飛んだ。

 「そりゃあ、そうでしょう。田中氏は日本原子力研究開発機構副理事長、原子力学会長などを歴任したバリバリの原発“推進派”です。福島原発事故では、事故直後こそ、反省するそぶりを見せていたが、除染活動に携わった頃から態度が急変。『100ミリシーベルトは健康に大きな影響がない』と低線量被曝のリスクを過小評価したり、『福島の人間は福島に住むしかないんだ』と発言したりして県民の反感を買いました。食品の安全基準を500ベクレルから100ベクレルに引き下げる要望が出た時は『風評被害を広げる』と反対し、伊達市の住民が除染活動する際も、風評被害を理由にマスクをさせなかった――という疑惑が出ています」(福島県民)

 田中氏は原子力損害賠償紛争審査会の委員も務め、「20ミリシーベルト未満の地域は除染する必要なし」と繰り返し、自主避難の賠償打ち切りを画策してきた。そんな「ミスター原子力ムラ」が原発を規制できるはずがない。ジャーナリストの横田一氏が言う。

 「田中氏が除染活動に携わったのは、県民に『安心、安全』を喧伝するためのパフォーマンス。本心は、自己保身と原子力ムラの組織防衛です。こんな人選になったのも、野田政権が官僚任せだからです。経産官僚が原子力の規制に踏み込むわけがありません」

 この人事も野田内閣の致命傷になるのは間違いない。
<引用おわり>

野田は既にこの田中俊一を内閣参与とかに任命して、準備は着々。
この動きを指をくわえて見ている菅とか辻元とかにも、あきれ果てたものだ。

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