首相 民主の一部含め参院の3分の2を
6月17日 6時39分
安倍総理大臣は、ポーランドのワルシャワで記者団に対し、参議院選挙では自民・公明両党で過半数を目指すとしたうえで、選挙後に、民主党の一部も含め憲法改正に必要な参議院の3分の2の勢力を確保できるよう努力する考えを示しました。
また経済の成長戦略に関連し、「企業の投資に火をつける必要がある」と述べ、投資減税の実現に強い意欲を示しました。
この中で安倍総理大臣は、参議院選挙での獲得議席の目標について、「自民党としては、改選議席を1つでも上回り、自民党と公明党で過半数を目指していくことになる」と述べました。
そのうえで安倍総理大臣は、憲法改正に必要な勢力の確保について、「選挙後に3分の2の多数派を得るように努力していく。日本維新の会とみんなの党だけでなく、民主党の中にも条文によっては賛成する人もいる。選挙の勝敗とは関係ない話だ」と指摘し、参議院選挙後に、民主党の一部も含め憲法改正に必要な参議院の3分の2の勢力を確保できるよう努力する考えを示しました。
また安倍総理大臣は、記者団が秋の臨時国会に向けて内閣改造などの人事を行うかどうか質問したのに対し、「まず東京都議会議員選挙があって、それから参議院選挙だから、人事については全く考えていない」と述べました。
首相「企業の投資に火をつける必要がある」
さらに安倍総理大臣は、先に決定した経済の成長戦略に関連し、「経済の再生と財政健全化への道筋を示したと思っている。大切なことはスピード感を持って実行していくことで、秋の臨時国会は成長戦略を実行していくための国会にしていきたい」と述べました。
そのうえで、安倍総理大臣は「生産も消費も雇用も改善し、実体経済は、非常によくなってきているが、企業の投資に火をつける必要がある。そこに焦点を絞って投資を促す減税にしていくことによって、成長に向けた本格的な好循環に入っていくことができると確信している」と述べ、投資減税の実現に強い意欲を示しました。
そして秋の臨時国会に関連し、記者団が投資減税のための法案を処理する考えがあるかどうか質問したのに対し、安倍総理大臣は、「自民党税制調査会の議論を前倒ししたいと思っている。今までにないことをやるのだから、党ともよく相談したい」と述べました。
一方、憲法改正の手続きを定めた国民投票法の改正を行うかどうかについて安倍総理大臣は、「臨時国会だから、成長を促進することに集中した方がよい」と述べ、投資減税などを巡る議論を優先させる考えを示しました。
安倍首相は、民主党の一部も含め憲法改正に必要な参議院の3分の2の勢力を確保できるよう努力する考えを示した。しかし臨時国会は投資減税中心に議論するという。争点隠しでいつの間にか改憲を狙っています。3分の2をとらせてはいけません。 http://t.co/Hk0N23jBPt
— 金子勝 (@masaru_kaneko) June 16, 2013
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