2013年11月29日金曜日

秘密保護法案:参院委審議入り 与党再び採決強行も(毎日新聞) : 「参院は荒れてもいい。野党は野党だと分からせる」(自民党幹部)。 「我々だけで前に進めばいい。答えは簡単だ」(町村信孝)  

毎日JP
秘密保護法案:参院委審議入り 与党再び採決強行も
毎日新聞 2013年11月28日 22時02分(最終更新 11月28日 22時38分)

 与党は28日の参院国家安全保障特別委員会で、特定秘密保護法案の審議入りを強行した。12月6日の臨時国会期末までの法案成立を図るため、「参院は荒れてもいい。野党は野党だと分からせる」(自民党幹部)と「数の論理」を前面に出しており、実質残り6日間の審議で再び採決強行も辞さない構え。これに対し、法案修正で合意した日本維新の会やみんなの党を含む野党7会派は徹底審議を要求している。

 「ご異議ありませんか」。午後1時の予定から約2時間遅れた特別委の冒頭。中川雅治委員長は、目の前に詰め寄って「ルールを守れ」「応じられない」と抗議する野党理事を無視し、審議開始を宣言した。

 直前の理事会では、職権で委員会開催を決めた中川氏に野党が謝罪を要求。さらに理事会を途中退席して強引に審議を始めた中川氏を野党理事が連れ戻し、再度の理事会は怒号に包まれた。結局、中川氏は特別委で「おわび申し上げます」と陳謝。ようやく審議がスタートした。

 みんな、維新との修正合意で「与野党の協力」という体裁を整えた与党は、会期内成立を譲らない構え。修正実務者の自民党の町村信孝元官房長官は、28日昼の町村派会合で「我々だけで前に進めばいい。答えは簡単だ」と胸を張った。

 この日の自民党岸田派の会合では、金子一義元国土交通相が苦言を呈した。「世間様が『やっぱり強行突破じゃないか』というのは、これから尾を引く」。ただしこうした声は少数派だ。

 民主、みんな、共産、維新、社民、新党改革、生活の野党各党は同日、国対委員長らが会談。民主党の榛葉賀津也・参院国対委員長は7会派の記者会見で「立法府として徹底した審議を求めたい」と強調した。【影山哲也、小山由宇】



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