2013年11月28日木曜日

生活保護受給者への締め付け強化 日本の受給者は正直者ではあるが… (The Economist): 「さらに警鐘を鳴らすべき問題がある。貧しい人々が自宅で飢え死にする例が毎年数十件に上っており、今後も増加するリスクがあることだ。」

日経ビジネス
生活保護受給者への締め付け強化
日本の受給者は正直者ではあるが…
The Economist

 騒音と煙草の煙が充満するパチンコ店で、しかめ面をしながらパチンコ台に向かっている客が、人生を楽しんでいるとは到底思えない。だが、兵庫県の小都市、小野市では万が一にもそんなことのないようにしたいようだ。

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 安倍晋三首相が打ち出した様々な経済政策が奏功し、株式市場は急騰、不動産市場も値上がりに転じた。大企業は先行きの見通しに楽観姿勢を強めている。こうした状況は富裕層にとっては追い風となっているが、貧困層は目に見えるほどの恩恵に浴してはいない。人口に占める生活保護受給者の割合は上昇の一途をたどっている。

(略)

 さらに警鐘を鳴らすべき問題がある。貧しい人々が自宅で飢え死にする例が毎年数十件に上っており、今後も増加するリスクがあることだ。以前は、こうした例が発生すると、当局は恥ずべきことだと考え、国の援助を受けやすくするなどの対策を講じた。しかし現在、状況は厳しさを増す傾向にある

 小野市では4月の新しい条例を施行した後、生活扶助費を浪費しているとの通報が6件あった。過度の飲酒とされた1例は、メンタルヘルス問題に関わるもので、当局はすでに把握済みだった。パチンコ屋に入り浸っていると名指しされた3例では、実際には政府からの支援を受けていなかった。残り2例では、直ちに生活保護を受ける必要があることが明らかになった。








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