毎日新聞
NHK会長:2専務理事に辞任迫る…拒否され断念
毎日新聞 2014年04月24日 10時42分(最終更新 04月24日 11時19分)
NHKの25日付役員人事をめぐり、籾井(もみい)勝人会長が専務理事2人に辞任を迫っていたことが分かった。2人は辞任を拒否。22日に開かれた経営委員会には、任期満了となる4理事の人事案だけが提出された。会長と役員間の溝は深まる一方で、業務への影響も懸念される。
籾井会長は今年2月、自身の就任会見での発言やNHK予算の承認に向けた国会対応に追われる中、塚田祐之、吉国浩二の両専務理事を再任していた。3月末に予算が承認されたことで交代を図ったとみられる。
関係者によると籾井会長は21日、理事らと個別に面談。2人の専務理事に辞任を求めた。放送法では「理事に適しない非行」がない限り、罷免することはできないとされており、会長はその場で2人の辞任拒否を受け入れたという。理事10人から集めていた日付のない辞表も、全員に返した。
結局、22日の経営委員会では4理事の人事案だけが提出され、同意された。ただ塚田、吉国両専務理事が担当してきた経営企画や人事・労務といった主要な担務はそれぞれ、25日付で再任、昇格する3人に集中させる。【望月麻紀】
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