2014年4月26日土曜日

武雄市図書館が開館前にDVDを大量除籍 「館内併設のTSUTAYAに配慮?」との疑問の声に武雄市は否定 (ハフィントンポスト)

ハフィントンポスト
武雄市図書館が開館前にDVDを大量除籍 「館内併設のTSUTAYAに配慮?」との疑問の声に武雄市は否定
投稿日: 2014年04月25日 10時04分 JST  |  更新: 2014年04月25日 10時04分 JST

レンタルチェーンのTSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が指定管理者として運営する佐賀県の武雄市図書館。スターバックスや蔦屋書店を併設、2014年4月1日にはリニューアル開館から1年を迎えて、年間来館者が92万人を突破する人気施設となっている。

その武雄市図書館のリニューアル直前に武雄市が除籍(廃棄)した資料のリストがネットで公開された。その中に郷土資料が含まれ、大量のDVDもあったことから館内に併設されているTSUTAYAへの便宜があったのではないかという疑問の声が上がっている。武雄市はハフィントンポストの取材に対し、除籍基準を開示し、これを否定した。

■460点以上のDVDを除籍 「ハリー・ポッター」も

リストは、「平成24年度の武雄市図書館・歴史資料館の改修にあたって廃棄された蔵書(雑誌・新聞も含む)・視聴覚資料(蘭学館で使用されていた分も含む)の一覧」とされる公文書。長崎市在住の前田勝之さんが4月21日に公開した。

武雄市によると、除籍は指定管理者制度を導入する以前に行われた。除籍された資料のうちには、2013年4月の開館にともない閉鎖となった歴史資料館の常設スペース「蘭学館」のものも含まれている。蘭学館のスペースは現在、TSUTAYAのレンタルゾーンになっている。

リストによると、除籍された書籍や雑誌は約5500点、ビデオやCD、DVDの視聴覚資料は約3250点となっている。このうち、特にネットで問題視されているのが、DVD464点の除籍だ。映画「ハリー・ポッター」シリーズなど人気タイトルも含まれており、併設されているTSUTAYAで有償レンタルされている作品もある。郷土資料ともいうべき地元誌も除籍されていることから、図書館のアーカイブ機能が損なわれているのではという指摘もあった。神戸女学院大学名誉教授の内田樹さんやジャーナリスト、弁護士などからも、疑問を呈するツイートが多く見られた。

(以下略)


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