辺野古「殺人鉄板」 直ちに撤去し人命守れ
2014年7月31日
国策に抵抗する者は負傷しても、死んでも構わないというのか。県民の生命を差し置いても普天間飛行場の辺野古移設を強行しようとする政府の手法に怒りを覚える。
沖縄防衛局がキャンプ・シュワブのゲート前に三角形の突起が並んだ鉄板を設置した。移設に反対し、座り込みを続ける市民らは抗議行動の排除を狙ったものだとして反発している。
防衛局はゲートに出入りする工事車両の「泥落とし」だと説明している。この説明を真に受ける県民はほとんどいないであろう。
「泥落とし」が目的ならば、ゲートの内側に鉄板を据えればよいではないか。工事現場でタイヤや車体に付いた泥はその現場の出口で洗い流せば済む話だ。舗装された国道を長く通行してきて、ゲートに入る車両に多量の泥が付着するとは思えない。防衛局の説明は矛盾している。市民が指摘するように抗議行動の抑止が目的であることは明らかだ。
市民と警察官のもみ合いが連日起きているゲート前に、鋭角の突起物が並んだ鉄板を設置することがどれほど危険か、防衛局の担当者が知らないはずはない。
鉄板の上で激しく転倒すれば、骨折などの重傷を負う恐れがある。打ちどころが悪ければ生命にも関わるかもしれない。それを予期した上で鉄板を設置したのならば、あまりにも残酷だ。
鉄板などの設置について防衛省の武田博史報道官は記者会見で「歩行者等の安全な横断を確保することなどを目的に、ゲートの整備を行っている」と述べた。だが、実態はまるで正反対だ。防衛局のやっているのは真逆のことだ。鉄板の設置は市民に危害を加える行為に他ならない。現場を訪れた弁護士は「鉄板の上で取り締まりがあれば必ずけが人が出る。殺人罪、少なくとも傷害罪の未必の故意になる」と明確に指摘している。
米軍統治下の反戦・反基地運動のさなか、憲兵隊は銃剣を突き付けた。基地のない平和な島を希求する大衆運動に対する威嚇行為だった。その非人道的な行為が普天間の辺野古移設の名の下に再現された。これも安倍内閣の専横の表れだといえる。
県内移設を拒む県民世論に支えられた抗議行動を敵視し、市民の生命を奪うような行為は断じて許されない。憲法が保障する「表現の自由」に照らしても「殺人鉄板」を直ちに撤去すべきだ。
ゲート前の鉄板設置に住民は「けが人」が出ると撤去を求めている。山型突起の鉄板は国道歩道に設置されて歩行者に非常に危険。泥落としならシュワブ内に設置するべき。さらに国道から入る側に置く必要はない。危険物撤去の仮処分を申請すべきだ。 pic.twitter.com/ew9EpkC4e2
— 伊波 洋一 (いは よういち) (@ihayoichi) 2014, 7月 30
これが辺野古市民への安倍晋三からのプレゼントだ。@kousuke431: 住民が集まれないようにするためにゲート前に敷かれたギザギザ鉄板。炎天下で熱く焼かれ、ほとんど江戸時代の拷問具。非人道的で大怪我の危険も大きい。pic.twitter.com/HMvyim36r0”
— ジョージ (@GeorgeBowWow) 2014, 7月 29
これが問題の鉄板 RT @nissie_loud ■辺野古「殺人鉄板」 直ちに撤去し人命守れ:琉球新報 http://t.co/rsUA2lQAxq #辺野古 pic.twitter.com/d7NQhQF8Fo
— 加藤梅造 (@umezox) 2014, 7月 31
ドロがまったく付いてないドロ落とし #辺野古 pic.twitter.com/uLCP2QvOAQ
— YUTAKA #ANTIFA (@yutakatheblues) 2014, 7月 30
沖縄防衛局の酷さは底が抜けている。 pic.twitter.com/nhVuWbqXzD
— 宮城 康博 (@nagonagu) 2014, 7月 31
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