ゲンダイネット
安倍外交は未練タラタラのストーカー
2013年6月19日 掲載
2日間の日程を終えて閉幕した北アイルランドG8。安倍首相は世界の桧舞台で、未練がましい醜態をさらした。期間中の会談を断られたオバマ大統領への振る舞いは、ストーカー男みたいだ。
安倍は18日、自身のフェイスブックで〈サミットに向けて諸々話しました。(ゴルフ談議も含めてですが)〉とアピールしたが、会場に入るまで、つきまとわれたオバマはどう感じたのだろう。
安倍が必死でオバマとの“仲の良さ”を強調するのは、それだけ日米関係が冷え切っていることの裏返しだ。安倍は同行記者団との懇談でも、「私の経済対策について、ぜひ議論したいとの国がたくさんある。今回は他国首脳との会談を優先し、日米首脳会談を行わない」と発言。まるで自らの意思で日米会談をキャンセルしたかのような強気の物言いだったが、嘘八百もいいところだ。
「日本政府にとって米国ほど重要な国はありません。ましてやG8直前には米中首脳会談が行われた。その内容をぜひとも確認したいのが、日本の立場でした。他国首脳との会談を優先できるのはオバマサイドであって、日本側は会談を必死で頼み込んだに違いない。それでも断られたのが真相です」(元外交官で評論家の天木直人氏)
<フラれた相手につきまとい…>
安倍は13日のオバマとの電話会談も、今回の見送りの理由にあげた。「詳細な議論ができた」と言うが、電話会談の時間はたった30分。通訳を挟めば実質の時間は半分程度だ。それで8時間にも及んだ米中首脳会談の詳細について、何を確認できたというのか。
2月のオバマとの首脳会談直後、安倍は「日米同盟の信頼、強い絆が完全に復活した」と豪語したが、会談は短時間で共同会見も夕食会もなし。5月に訪米した韓国の朴槿恵大統領は明らかに安倍以上の厚遇を受け、中国首脳は異例のロングラン会談である。
習近平国家主席と一緒にラフな格好で別荘を歩くオバマの姿を見て、嫉妬に狂う安倍の心情はモテナイ男なら分からんでもない。だが、その気持ちを国際舞台で表面化すれば“世界の恥”となるだけだ。
「米国にとって、安倍首相の歴史認識は偏狭なナショナリズムと危ぶまれています。米議会調査局は〈東アジアの国際関係を混乱させ、米国の国益を損なう可能性がある〉と報告したほど。そのような相手とは、オバマ大統領も親密関係は結びにくい。安倍首相が米国に誤解されていると感じるのであれば、その解消に努めるのが先決。その努力もせず、一方的に『強い絆』を強調すれば、ますます奇異な目で見られるだけ。日米関係にとってマイナスです」(天木氏)
相手の気持ちも踏まえず、自分に都合良く解釈する。しかも、好意の満たされない相手につきまとえば、立派なストーカー犯罪だが……。
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