2013年6月19日水曜日

『御堂関白記』と「慶長遣欧使節関係資料」が世界記憶遺産に登録決定

朝日新聞   2013年6月19日1時34分
世界記憶遺産に御堂関白記と慶長遣欧使節資料 ユネスコ

 【藤井裕介】文部科学省は19日、歴史的に貴重な文書や絵画を対象としたユネスコの「世界記憶遺産」に、いずれも国宝で、400年前に仙台藩主の伊達政宗がスペインなどに派遣した使節に関する「慶長遣欧使節関係資料」と、平安時代の貴族・藤原道長の日記「御堂関白記」が登録されることになったと発表した。国内からは、2011年の「山本作兵衛炭坑記録画・記録文書」に次ぐ登録となる。

号外:遣欧使節資料、記憶遺産に
 韓国の光州市で18日から開かれていた国際諮問委員会が、54カ国の政府などが推薦した84件の候補から新たに登録するものを審査。その結果を受けて、ユネスコ事務局長が決定した。

 「慶長遣欧使節関係資料」は、日本とスペイン両政府が共同でユネスコに推薦した。日本側の資料は、1613年に伊達政宗が派遣した、仙台藩士・支倉常長(はせくらつねなが)が持ち帰ったローマ市公民権証書、常長とローマ法王パウロ5世の肖像画の計3点。証書には常長に市民権を与えるほか、貴族にするという内容が書かれている。スペイン側は常長がスペイン国王に宛てた書状など計94点。


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