2013年11月4日月曜日

大津波3回の痕跡、くっきりと残る地層見つかる(読売新聞) 仙台空港南側の海岸から約1・2キロ 慶長三陸地震(1611年)と貞観じょうがん地震(869年)による津波跡である可能性が高い

読売新聞
大津波3回の痕跡、くっきりと残る地層見つかる

 宮城県岩沼市教育委員会は31日、東日本大震災で津波の被害を受けた同市の地層から、約400年前と約1100年前に起きた巨大津波の痕跡が見つかったと発表した。

 慶長三陸地震(1611年)と貞観じょうがん地震(869年)による津波跡である可能性が高く、1か所で3回の津波跡を確認できる。地層から津波規模の推定を進め、今後の防災対策に役立てたい考えだ。

 同市教委によると、津波跡が見つかったのは、仙台空港南側の海岸から約1・2キロ離れた復興工事現場。地層には深さ約1メートルの間に砂の層が三つあり、地表に最も近い層は震災の津波でできたものだ。ほかの二つの層は砂粒が近くの海岸の砂とほぼ同じで、放射性炭素年代測定の結果、慶長三陸地震と貞観地震による津波跡の可能性が高いことがわかった。

(2013年10月31日23時01分  読売新聞)

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