2014年8月27日水曜日

8月26日 辺野古近くでジュゴン撮影/NHK沖縄(動画あり)



NHK
辺野古近くでジュゴン撮影

アメリカ軍普天間基地の移設先として埋め立てが計画されている沖縄県名護市辺野古の沿岸部近くで、26日昼前、絶滅が心配されているジュゴン1頭が泳いでいる様子をNHKのカメラが撮影しました。

ジュゴンがいたのは、名護市辺野古から東におよそ7キロの海域で、26日正午前、NHKのヘリコプターが、上空からアオウミガメと並んで泳いでいる様子を撮影しました。
ジュゴンは温かい海に生息する国の天然記念物で、環境省から絶滅のおそれがあるほ乳類に指定されています。
沖縄本島周辺が生息の北限とされ、辺野古沖の海域では、これまでも、ジュゴンが海底の海草を食べた跡が確認されています。
上空から撮影されたジュゴンは大きな体を左右にくねらせたり、呼吸のために時折、海面に頭を出したりして、悠々と泳いでいました。
名護市などで20年にわたってジュゴンの調査を続けているジュゴンネットワーク沖縄の細川太郎事務局次長は、今回の映像について「この尾びれに切れ込みが入った個体は、辺野古沖の東側の海域に生息しているオスの大人のジュゴンと思われます。
ジュゴンとアオウミガメはエサが共通で、よく一緒にいるのが確認されていて、敵がいない海域で、安心している様子がうかがえます」と説明しました。
その上で、「すぐそばに海上保安庁の船があった先月の終わりから今月にかけてジュゴンが食べた跡は、確認できませんでした。
船の騒音を嫌がって、近づけなくなっていたのかもしれません。
ジュゴンがこの安全な海域にいられなくなることを一番懸念しています」と話していました。
普天間基地の移設計画では、埋め立てに向けて海底のボーリング調査が進められていますが、沖縄県内には、ジュゴンが生息する貴重な自然環境を守る必要がある、などとして移設計画への反対意見が根強くあります。
08月26日 18時57分

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