遺族会長「集団的自衛権は絶対反対」 滋賀県戦没者追悼式
太平洋戦争や日中戦争で戦死や戦病死した滋賀県民3万2592人を慰霊する「平和祈念滋賀県戦没者追悼式」が26日、大津市島の関の大津市民会館で開かれた。県遺族会の岸田孝一会長が追悼のことばの中で、安倍晋三内閣が閣議決定した集団的自衛権の行使容認に言及し、「私たちのような遺家族をつくってほしくありません。絶対に反対です」と言明した。
追悼式には遺族ら約950人が出席。代表して追悼のことばに立った岸田会長は、集団的自衛権の行使容認に反対意思を示し、「二度と戦争をしないでほしい。戦争につながることだけは絶対に反対です」と述べた。式後、岸田会長は取材に対し「会員から(集団的自衛権について)言及してほしいという声があり、是々非々の立場で述べた。違う言葉も考えたが、あえて問題提起した」と話した。
追悼式は昨年まで県遺族会主催だったが、会員の高齢化などを理由に今年から県主催となった。三日月大造知事や地元選出の国会議員、県議らも参列した。
式では、大津市内の英霊塔で2002年ごろ見つかり、今年7月に県民の戦没者の大半の名前が確認された名簿18冊も献花台に置かれた。遺族一人一人が花を供え、戦地で命を落とした家族らに手を合わせた。
【 2014年08月26日 22時50分 】
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