「分配」を言い始めた首相の焦りに透けるアベノミクスの失敗|山田厚史の「世界かわら版」|ダイヤモンド・オンライン https://t.co/Vt3CAHUu5c @dol_editorsさんから;貯金は増えても活力を失った産業 大企業の繁栄はもはや国民経済を潤さない。。。
— 黙翁 (@TsukadaSatoshi) 2016, 1月 7
「成長」一本やりだった首相の発言が微妙に変わってきているのをご存じだろうか。最近の演説に「分配」が登場する。4日の年頭会見でも「成長と分配の好循環という新しい経済モデルに挑戦していかなければならない」と語った。
アベノミクスはトリクルダウンの経済ではなかったか。ピラミッドの頂点にいる大企業が儲かれば、富はおのずと底辺にまで滴り落ちる。企業を利すれば賃金や設備投資が刺激され、好循環が起きる、という理屈だった。
トリクルダウンが起きていないことは、誰の目にも明らか。しびれを切らした首相は、財界に「賃上げしろ」「設備投資を増やせ」と言うようになった。利益を溜めこむな、吐き出せ、というわけだ。首相の言う「分配」とはこれなのか?
「政府が企業経営に口出しするのはいかがなものか」という冷ややかな視線を浴びながら、「携帯電話の通信料金が高すぎる」と業界を叱ったり、経団連・連合を交えた政労資協議会で経営側に春闘ベアや設備投資の積み増しを要請するなど、介入姿勢を鮮明にしている。
「正しい者の味方」を演ずる啓蒙的君主にも見えるが、権力者である首相のこうした振る舞いは、思うように政策が進まない「焦り」の現れではないか。
政府と財界はじゃれ合うばかり
経済の好循環は期待外れに
(略)
護送船団方式は賞味期限切れ
大企業だけが儲かり格差が拡大
(略)
貯金は増えても活力を失った産業
大企業の繁栄はもはや国民経済を潤さない
(略)
政治が招いた豊かな社会の貧困問題
バラマキではない分配政策の知恵が問われる
(略)
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