2017年1月19日木曜日

みんなを照らす太陽も/たまには休んで/月にもなりたいと/思う時もあるはずだと/分かる人で ありたい (岩崎航) (鷲田清一『朝日新聞』折々のことば2017-01-16)

みんなを照らす太陽も/たまには休んで/月にもなりたいと/思う時もあるはずだと/分かる人で ありたい

岩崎航

幼くして筋ジストロフィーを発症し、凄絶な吐き気に苦しみ、今も人工呼吸器と栄養摂取の管を外せない岩崎さん。消えかけた火鉢の底の「埋(うず)み火」のような力を日々ふり絞り生きてきた。「在る」ことが苦難そのものだと知るからこそ、彼を支える家族らのエンドレスの頑張りを思い、こう詠う。「点滴ポール 生き抜くという旗印」から。

(鷲田清一『朝日新聞』折々のことば2017-01-16)


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