2017年1月18日水曜日

南京事件を否定する本を客室に置いているアパホテルが中国で大炎上 著者はホテルのCEO 撤去は考えていない / ネット予約できない状況 / 菅官房長官「過去の歴史に過度な焦点当てるな」←こんな認識じゃ火に油 / 「アパホテル客室を点検」 書籍問題でアジア大会組織委 / 海外メディアもこれを報道 ; AP NYTimes ブルームバーグ WSJ(動画版もあり) シンガポール紙 香港紙 韓国SBS ガーディアン BBC / アパホテル大炎上の件、海外メディア報道やアジア大会組織委の極右本撤去要請など、その後 - NAVER まとめ / 23日の中国共産党系『環球時報』によると、元谷会長は最近、右翼関係者らが開催したあるフォーラムに出席し、「(客室から書籍を)撤去することは考えておらず、中国人の予約も受けない」と述べた / アパ問題に中国・国家観光局が乗り出す 注目集めた元谷代表の「人の噂も...」発言 / 中国大使館の高官、アパホテルにクギさす      




 ホテル事業をチェーン展開するアパホテルの客室に置かれている書籍をめぐって波紋が広がっている。書籍は、旧日本軍が一般市民を含む多くの中国人を殺害したとされる“南京事件”を否定する内容で、中国で反発の声が高まっている。


■“南京事件は虚構”動画が話題に

 発端は中国のサイトに投稿されたある映像だった。アパホテルに滞在中、南京大虐殺を否定する本があり衝撃を受けたという内容の動画だった。その後、この投稿者の女性は、ホテルに入り本を購入している。

 女性が購入したのはアパホテルの客室に置かれ、フロントでも販売されている『理論近現代史学2』。“本当の日本の歴史”と書かれた本だ。そこに、南京事件は虚構だという趣旨の記載があった。


■中国のネット上で反発

 南京事件を否定する内容が書かれた本が客室に置かれていることは、問題だとして投稿されたこの動画は、これまでに約9000万回以上視聴されている。また、中国のネット上では「アパホテルに宿泊すべきではない」などと、宿泊のボイコットを呼びかける声が相次いでいる。

 中国の国営メディアも、本の内容は南京事件などの歴史を否定するもので、反発の声が上がっていると伝えた。


■CEOが書いた書籍

 本を書いたのは、アパグループのCEOである、元谷外志雄さん。藤誠志というのはペンネームだ。元谷外志雄さんは、アパホテルの社長を務め、テレビ番組にも数多く出演する元谷芙美子さんの夫でもある。

 日本に来ている中国人の観光客に話を聞くと、こう答えた。

 「周りの日本人はみんな親切。(本は)単なる個人的な考えであってほしい」

 「公開謝罪をした上で改めてくれれば、今後もあのホテルに泊まりたいと思う」


■中国政府の反応は

 南京事件について、日本政府は殺害や略奪行為などがあったことは否定できないが、被害者の具体的な人数を認定するのは困難との立場だが、中国政府は30万人以上が殺害されたとしている。

 中国外務省は「一部の日本の勢力が歴史を正視せず、歴史を否定し歪曲(わいきょく)しようとしている」と述べたうえで、「日本政府は正しい歴史観を国民に教育し、アジア隣国と国際社会の信頼を取り戻すことを促す」と批判している。


■旅行代理店HP“条件にあうホテルはない”

 反発が高まる中、中国最大手の旅行代理店のホームページでは、“東京のアパホテル”と検索すると、条件にあうホテルはないと表示される。旅行代理店の担当者はこう話す。

 「今はありません。予約できません。全部取り下げた。CEOが南京大虐殺など否定したことを本で書いたからです。他の代理店でも同じ対応だと思います」


■撤去は考えていない

 反発が広がっていることに、アパホテル側はコメントを発表した。

 「著者が数多くの資料等を解析し、理論的に導き出した見解に基づいて書かれたものです。本書籍は特定の国や国民を批判することを目的としたものではない。日本には言論の自由が保証されており、一方的な圧力によって主張を撤回するようなことは許されてはならないと考えます」(原文ママ)

 こうコメントした上で、書籍を客室から撤去することは考えていないとしている。






▼海外での報道


















関連過去記事
2010年(平22年)の日中歴史共同研究の報告書の中の「南京虐殺事件」に関する記述を追いかけてみた。

世界に知れ渡った「歴史修正主義ホテル」APAの正体(前・後編) ; アパホテルはなぜトンデモ極右思想の宣伝装置になったのか? 「北朝鮮のよう」と言われた経営者一族のホテル私物化と恐怖支配 / 「南京虐殺はなかった」アパホテル反論の“嘘と詐術”を検証する! そして、安倍首相とのただならぬ関係とは?












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