2019年2月5日火曜日

安倍晋三、コレもウソだったのか → 朝日新聞(政治断簡)「統計でウソをつく法」を知る 編集委員・佐藤武嗣 ; 「児童扶養手当の増額、給付型奨学金の創設を進める中で、ひとり親家庭の大学進学率は24%から42%に上昇した」。早速、厚労省にこの数字を取材してみた。.....



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 首相は施政方針演説で、統計数字をいくつも登場させた。例えば、「新三本の矢」の成果として「児童扶養手当の増額、給付型奨学金の創設を進める中で、ひとり親家庭の大学進学率は24%から42%に上昇した」。早速、厚労省にこの数字を取材してみた。

 データは5年ごとに実施している「全国ひとり親世帯等調査」の2011年と16年の比較。ただ、同省ホームページ掲載の調査結果でも「進学率」データが見当たらない。担当に確認すると、調査自体は約4千世帯対象だが、「進学率」算出元のサンプル数は260弱で、統計的意味が薄い「アンケート」だという。

 しかも調査時点では「給付型奨学金」は支給もされていない。「扶養手当増額」も調査の3カ月前に始まったばかり。これらが進学率を押し上げたとは、とても言えない。

 統計もどきでデータをねじ曲げれば、どんな結果でもひねり出せる。都合のよい数字が一人歩きし、人を欺ける。統計はそんな道具ではない。

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