2013年9月28日土曜日

世界の「最も革新的な企業」調査でトヨタ5位、ソニーは11位 (WSJ)

WSJ
世界の「最も革新的な企業」調査でトヨタ5位、ソニーは11位
By MELISSA KORN

 米ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が発表した2013年の「最も革新的な企業」ランキングによると、技術革新という点では、テクノロジー関連企業が依然として先頭に立っている。米アップルが9年連続で1位、続いてサムスン電子でグーグルが3位だ。

 だが最近の調査では、自動車メーカーが上位に浮上してきている。上位50社の中に自動車メーカーが14社入ったほか、上位20社の中にも9社がランクインしている。2010年には上位50社の中にわずか8社しか入っていなかった。

 燃費効率の向上や、安全性に対する懸念への取り組み、目の肥えたドライバーへの対応など、自動車メーカーは最近、技術革新に注力してきた。(信じられないだろうか。それなら、テスラが開発している自動運転の電気自動車(EV)や、BMWがEVの軽量化に挑戦していること、ゼネラル・モーターズ(GM)が走行可能距離320キロ超のEVを開発中であることを報じた記事を読んでほしい)

 トヨタ自動車とフォード・モーター、BMWは上位10社にランクインしている。GMは今年、16位順位を上げ、13位に浮上した。一方、フォルクスワーゲンは31位順位を上げて14位になった。また、アウディ、ホンダ、ダイムラーも強さを見せている。

 一方、インテル、デル、フィリップスといったIT(情報技術)関連企業はいずれも11位以上ランクを下げた。

 BCGのランキングは1500人の企業幹部に、自分の会社以外で最も革新的だと思う企業の名前を挙げてもらう方法で調査した結果が一部反映されている。さらに過去3年間の株主へのリターン状況や業績の伸び、利益の伸びなども加味されている。

 BCGの共同経営者でイノベーション戦略を担当するアンドリュー・テーラー氏は「世界レベルのイノベーターであることのハードルは高くなり続けている」と指摘する。イノベーションはもはやテクノロジー企業の専売特許ではなく、あらゆる産業の企業が競争を勝ち抜くために必要なものだと話す。

 外部から技術を取り込むオープンイノベーションの上級技術リーダーを務めるフォードのベンカテシュ・プラサド氏は、自分の役職が存在するという事実自体が、「絶え間なく変化を続ける上でイノベーションが中心的役割を果たす」ことをフォードが理解している証しだと話す。

 BCGの調査で回答を寄せた企業幹部の約4分の1がイノベーションは最優先課題だと返答したほか、53%がトップ3に入る優先課題だと回答した。

 ただ、イノベーションを計量化することは難しく、BCGは回答者にイノベーションをどう定義しているか説明を求めてはいない。

 テーラー氏は「万人に合うひとつの定義は存在しない」と述べ、ある企業が特定の分野で年に1つか2つの大ヒットを生むイノベーションに集中し、同じ分野の別の企業がより漸進的なイノベーションを選択したとしても、両方とも広く成功する可能性はあると指摘した。

 BCGの上位20社ランキングは以下の通り。

1位 アップル

2位 サムスン電子

3位 グーグル

4位 マイクロソフト

5位 トヨタ自動車

6位 IBM

7位 アマゾン・ドット・コム

8位 フォード・モーター

9位 BMW

10位 ゼネラル・エレクトリック

11位 ソニー

12位 フェイスブック

13位 ゼネラル・モーターズ

14位 フォルクスワーゲン

15位 コカ・コーラ

16位 ヒューレット・パッカード

17位 現代自動車

18位 ホンダ

19位 アウディ

20位 ダイムラー

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