NHK
少年兵や人身売買8500万人
9月24日 0時58分
ILO=国際労働機関は、世界の5歳から17歳までの子どものうち、少年兵となって戦ったり人身売買の被害に遭ったりしている子どもがおよそ8500万人に上るとする報告書をまとめ、国際社会に対して、この問題への関心を持つよう呼びかけています。
ILOは23日、世界の子どもの労働について2012年現在の状況をまとめた報告書を発表しました。
それによりますと、世界の5歳から17歳までの子どものうち、全体の10.6%に当たる1億6800万人が農作業や路上での商品販売などの仕事に就いているということです。
児童労働の人数は、前回(4年前)の調査に比べて20%余り減少しており、ILOは、世界の経済成長が鈍化した影響で、子どもの労働需要も減ったためではないかと分析しています。
一方、紛争地で少年兵として戦ったり人身売買による売春などの被害にあったりしている子どもの数は、全体の5.4%に当たるおよそ8500万人に上るということです。
ILOは児童労働をなくすため、国際社会に対して引き続き関心を持つよう呼びかけていますが、3年後の2016年までに少年兵などをなくすとしていたこれまでの目標については、「計画通りに減っておらず、実行は難しくなった」として、目標達成に悲観的な見方を示しています。
0 件のコメント:
コメントを投稿