日刊ゲンダイ
亡き妻に責任転嫁も…望月環境相の「虚偽記載」に証拠写真
2014年10月31日
真夜中に記者会見を開き、大ひんしゅくを買った望月環境相。「望月義夫後援会」の政治資金収支報告書に「賀詞交歓会」の支出を記載しながら、収入の記載がなかった疑惑に対し、「違法性はない」「問題ない」を繰り返している。しかし、本人の説明をそのまま受け止めてもおかしなことばかりで、“無罪放免”など許されるはずはない。
問題になっているのは、賀詞交歓会の支出、08年の305万円、09年の359万円だ。これについて望月環境相は「妻が支出を(賀詞交歓会に)付け替えた」「支出は実際には別の会費や会合費だった」「当時はこの種の支出が社会的に批判されており、そのまま計上することを妻がはばかった」と、4年前に他界した夫人に責任を押し付けていた。
会計責任者が妻だろうが、望月環境相の関係政治団体であることは間違いないし、本来は「会合費」「会費」と記載しなければいけない支出を「賀詞交歓会に付け替えた」ことは明確な虚偽記載だ。これで「違法性はない」なんて言い逃れできない。
■名前入り横断幕
さらに望月環境相は、「賀詞交歓会は後援会の事業ではなく、実行委員会の開催で収支報告書に記載する必要はなかった」とも言った。ところが、毎年開かれる「賀詞交歓会」は、写真のように「望月よしお後援会 新春賀詞交歓会」と“後援会”の文字が入った横断幕を掲げて行っているのだ。これでも「後援会の事業ではない」と言い張るのか。
政治資金に詳しい神戸学院大学法科大学院教授の上脇博之氏はこう言う。
「不可解以外の何ものでもありませんね。全く説明になっていません。政治資金収支報告書には『真実』を書かなければなりません。<妻がウソを書いた>と自ら告白しているのですから、問題がないはずがありません。2年連続というのも、故意に虚偽記載を続けていたことになります。それから、『賀詞交歓会』を実行委員会が行っているのなら、『後援会』の名前を使われていることに文句を言わないのはおかしい。追認している以上、後援会としか思えません。実行委員会というのなら、特定の政治家の後援をしている以上、政治団体ですから、会計を明らかにしなければなりません。実行委が別組織だという客観的な書類が必要です」
上脇氏は、これは法律論ではありませんが、とこう付け加えた。
「亡くなった人、それも自分の配偶者の責任にするのはひきょうです」
望月環境相は、大臣以前に政治家としての資質もない。
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